さて、今年もそろそろ確定申告の時期が近づいてまいりました。
なかには「すでに準備万端」という人もいるかもしれませんが、「毎年、結局期限ぎりぎりになってしまう」という人もいるでしょう。
「今年こそはスムーズに確定申告を片づけたい」という人は、本格的な申告期間に突入する前に、何をしておくべきか事前に確認しておきましょう。
2023年の確定申告のスケジュールを把握する
確定申告を予定している人が、まず押さえておきたいのは、今年の確定申告のスケジュールです。
今年の所得税などの確定申告の受付期間は2023年2月16日から3月15日までとなっています(※1)。
すでに日程については把握されている方もいると思いますが、「できれば週末に申告したい」などの希望がある人は、事前に「何日に申告したいのか」というスケジュールを立ててしまいましょう。申告をする予定を先に立ててしまえば、あとは逆算してやるべきことを準備するだけです。
なお、「毎年申告がギリギリになってしまう」という人は、「準備が終わってから申告しよう」と考える人が多いので、注意しましょう。
既に85%以上の方が、⾃宅から申告できe-Taを利用して確定申告を行っている(※2)ことから、「e-Taxなら自宅からすぐにできる」と油断してしまう人も多いのですが、期限ぎりぎりになると、気分的にも焦ってしまい、大きなミスの原因にもなりやすいので、できればゆとりをもって2月中に申告を済ませてしまうことをおすすめします。
今すぐ始めたい確定申告のための準備
具体的な申請時期を見定めながら、確定申告のための準備には早めに取り掛かっておきましょう。
なお、「確定申告の対象か分からない」という人もいるかもしれませんが、国税庁の「令和4年分の確定申告においてご留意いただきたい事項(※2)」「確定申告特集(※3)」などを参考にすると分かりやすいですよ。
「医療費控除」「セルフメディケーション税制」「住宅ローン控除」「ふるさと納税」などに該当する人は、レシートや領収書や書類など、該当するものの準備をしておきましょう。
直前に準備をしようと思うと「必要な書類などが見つからない」などのことがよくありますので、あらかじめの準備が大切です。
「医療費控除」…申請する人だけでなく、生計を一にする配偶者やその他の親族の分の医療費も対象となります。年収200万円を超えている人は、支払った医療費が10万円を超えている場合、所得の合計額が200万円までの場合は、所得の合計額の5%を超えている場合に対象となります。
「セルフメディケーション税制」…12,000円を超える対象医薬品を購入した場合に対象となります。医療費控除との選択適用のため、医療費控除に該当しない人は確認しましょう。こちらも本人の分だけでなく、生計を一にする配偶者やその他の親族の分も対象となります。
「住宅ローン控除」… 控除を受ける最初の年の分の住宅ローン控除は、確定申告が必要です。年末調整で「住宅ローン控除」の適用を受けられなかった(受けそびれた)人も対象になります。
「ふるさと納税」…ワンストップ特例の対象でない人などは確定申告の対象となります。