お見合いの文化があった時代と比べ、現代の社会人は能動的に動かねばなかなか出会いがなく、結婚に行き着くまでの道は平坦ではないようだ。一方で、結婚相談所やマッチングアプリなど新たな出会いを提供する場も増えてきている。
そこでシアンの運営するaimatch編集部は、社会人の男女100名を対象に婚活におけるマッチングアプリの活用事例についてアンケートを実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
社会人の出会いの場ランキング、1位は同率で「知人の紹介」「職場」
社会人100人に結婚相手との出会いの場に関する調査を実施したところ、最も多かったのは「職場」と「知人の紹介」の2つで、どちらも27%を占めた。
仕事や知人からの紹介を通じて趣味や価値観の合う相手に出会えたり、相手のスペックの高さに魅了されて結婚に至ったケースが多いようだ。次に多かった出会いの場は「マッチングアプリ」「学生時代からの友人」でどちらも12%を占めている。
実際に出会ったきっかけについて。以下のような口コミが集まった。
知人の紹介
・30代も間近に迫り早く結婚したいなと焦っていたところがあったと思います。友達の結婚式の二次会で仲良くなり、付き合うことになりました。(36歳 男性 専業主婦・主夫)
・独身でいることの寂しさを解消する目的で友人に紹介された女性であったが、交際を続けるうちに金銭感覚や価値観が合うと思えたのがきっかけで本格的な交際に発展しました。(49歳 男性 自営業)
・周りも結婚して子供ができてきて、内心焦っていた。そんな時に先輩の居酒屋でお客さんとして来ていた女性と出会い意気投合して交際が始まった。(35歳 男性 経営者・役員)
職場
・地元を離れて一人暮らしを始めた時に寂しくて、仕事を頑張っていたら出会いがありました。(女性 44歳 パート・アルバイト)
・看護師なので同性が多く出会いはないと思うが他職種との関わりがあるので知り合うことができた。(女性 29歳 看護師)
・結婚したかったので、いろいろ探していたのですが、まずは身近な会社の人で、同期の飲み会などで親しくなり付き合うことになりました。(女性 43歳 専業主婦・主夫)
マッチングアプリ
・長い間彼氏がおらず、どうやって出逢えばいいのかわからなかったし、友達でもいいので新しい人と出逢いたかったのでアプリを初めました。アプリで出逢った人と結婚しましたが、メッセージがこまめだったり、長続きし、お互いに好意を感じたので会ってみたことが始まりでした。(女性 30歳 専業主婦・主夫)
・コロナになってから出会いの場が減ったのでマッチングアプリで恋人探しをしました (男性 33歳 会社員)
・早いうちに結婚して子供が欲しいと思っていたので、派手な遊びは25歳でやめて婚活に集中しました。アプリで割とあっさり良い人に出会えたので運が良かったと思います。一年半の交際でゴールインし、今は子供にも恵まれています!(女性 30歳 専業主婦・主夫)
社会人になってから出会いが少なくなったと感じているのは51%、そして人気のマッチングアプリは?
回答者に「社会人になってから出会いがあると感じますか?」と聞いたところ、「ない」「ややない」と回答した人が51%と、半分以上を占めた。職場で出会い結婚する人が多い一方で出会いがないと感じた社会人は半分以上も存在するようだ。
また、「社会人になってから出会いがあると感じますか?」という質問に対し、「ない」「ややない」と答えた人の約8割がマッチングアプリを利用していることも判明した。
マッチングアプリを利用する社会人は多くの場合、職場での出会いの無さや同僚・友人の結婚に焦りを感じて利用することが考えられる。
回答者に「婚活でマッチングアプリを使ったか」を聞いたところ、利用した人は100人中50人で、社会人の半数が婚活でマッチングアプリを使っていることが判明。
中でも最も利用されていたのは「ペアーズ(29人)」で、ついで多かったのは「Omiai (15人) 」「タップル(13人) 」という結果に。アプリを併用している人も多く、最大でアプリを4つ併用している人も見受けられた。
ほとんどのマッチングアプリは会員数が100万人以上で出会いの幅が広い点、空いた時間にアプリを触って相手を探せる点から婚活にマッチングアプリを利用していたようだ。
社会人が出会いで最も重視するポイントは「趣味や価値観の一致」
回答者に「出会いの場で重視する(していた)ポイントは?」という質問をしたところ、最も多かったのは「趣味や価値観の合う相手と出会えるか」というもので37%を占めた。
次に多かったものは「安全性」で23.9%を占め、その次は「相手の真剣度の高さ」と15.4%を占める結果に。
マッチングアプリでは共通の趣味や価値観に絞って相手を検索することもでき、回答を踏まえるとこれから社会人がマッチングアプリを使って婚活を行うことはますます主流になることが見込まれる。
特に、ペアーズは共通の趣味や価値観で相手を探せる「コミュニティ」機能があり、会員数の多さも相まって社会人の婚活に利用されていると考えられる。
社会人の婚活を成功させる秘訣は、仕事で忙しい中婚活をいかに効率的に行えるかという点にあるようだ。
実際に社会人の出会いの場を見ても、婚活を効率的に進めているほど中弛みせず、結婚にまで至っていることがわかる。マッチングアプリを活用し、少ない時間で理想の相手に出会ってみてはいかがだろう。
調査概要
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:再婚成功者100名
実施:2022年11月
調査実施主体:aimatch編集部
調査会社:株式会社シアン
関連情報:https://aiseki-ya.com/matching/
構成/Ara