東芝データは、東芝グループの電子レシートサービス「スマートレシート」の会員約100万人のレシートデータから得られる購買データを統計化し、あらゆる商品の買い物動向から見える変化を発表している。
今回は、おうち時間増加に伴って人気が高まっている「冷凍食品」に着目したデータを公開した。
2022年の年間売上金額を東日本・西日本のエリア別に比較
豊富なラインアップに加えて手軽に調理できることから、お弁当のおかずや食卓の一品として需要が高い冷凍食品だが、2022年の年間売上金額を東日本・西日本のエリア別に比較すると、両エリアともにパスタ・うどんなど麺類が1位になった。
西日本エリアは、第1位うどん、第2位パスタの金額シェアを合わせると約18%と全体の約2割を麺類が占めている。
うどん金額シェアを地域別に見てみると、四国地方は全体の約13%、近畿地方は約12%で極めてうどんニーズが高く、関東地方(約5%)と比較すると倍以上という結果になった。
東日本では、餃子やからあげ(全体の約12%を占める)といった”おかず系商品” がランクインし、おうち時間増加に伴う家飲み時にも冷凍食品が活躍しているようだ。
10位以下を見ると西日本ではたこ焼き・お好み焼きが20位圏内に入るなど、冷凍食品においても”粉ものグルメ”の人気は健在だった。調理・加工技術の進化や市場拡大により、2023年も冷凍食品の盛り上がりが期待される。
データの抽出条件
対象期間:2022年1月~2022年12月
対象店舗:スーパー
2021年の冷凍食品金額シェアを比較
西日本はたこやき・うどんなど〝粉もの〟の伸びが顕著
2021年の冷凍食品商品別の金額シェアと2022年を比較すると、西日本でもっとも増加した冷凍食品はたこ焼き(0.41%増)だった。次いでうどん(0.28%増)、餃子(0.24%増)と“粉もの”商品が伸長している。2021年に比べてもっとも減少した商品は炒飯(0.82%減)。次いでからあげ(0.33%減)と冷凍食品の定番が減少する結果になった。
東日本は餃子が圧倒的増、 〝主食系〟商品も上昇
東日本の伸び率1位は餃子(0.59%増)だった。次いでうどん(0.35%増)、パスタ(0.29%増)と麺類も大きく伸びており、伸び率5位には今川焼がランクインするなど東西エリアの特徴が見える結果になった。
データの抽出条件
対象期間:2022年1月~2022年11月
対象店舗:スーパー
https://www.global.toshiba/jp/news/data-corp/2023/01/20230131.html
構成/KUMU