小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ドコモや神戸大学などが東京〜神戸間で商用の5G SAを活用した遠隔地からのロボット手術支援の実証実験に成功

2023.02.03

約500km離れた関東・関西の2拠点間で遠隔支援を実施した実証実験は国内初

国立大学法人神戸大学(以下、神戸大学)、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、株式会社メディカロイド(以下、メディカロイド)は、約500km離れた東京と神戸の2拠点間で、スタンドアローン(SA)方式の商用の5Gを活用。

若手医師のロボット手術を熟練医師が遠隔地から支援する実証実験(以下、本実証)に成功した。商用化されたモバイル通信と手術支援ロボットを用いて、約500km離れた関東・関西の2拠点間で遠隔支援を実施した実証実験は、今回が国内初(※1)となる。

この実証は、神戸市が産学官連携事業で推進している「神戸未来医療構想」(※2) の一環として行われた。

離れた2拠点間で一つの手術支援ロボットを操作する技術が実現すると、都市部の熟練医師の手術支援を地方部でも受けることができ、地域医療格差の是正により、日本のどこでも高度な外科医療を提供することが可能になる。

また、遠隔指導による若手医師の教育の質の向上や、医師の働き方改革にも貢献。さらに、5Gの活用により、各病院で特別なインフラを導入することなく、低コストで均一な通信品質を利用でき、手術室のケーブルレス化が可能になるなど、汎用性の高い遠隔医療ソリューションとしての活用が見込まれている。

地方の若手医師が執刀するロボット手術を都市部の熟練医師が支援することを想定

今回の実証は、地方部の若手医師が執刀するロボット手術を、都市部の熟練医師が支援することを想定したもので、具体的には若手医師のいる東京の赤坂インターシティコンファレンスと、熟練医師のいる神戸の統合型医療機器研究開発・創出拠点(MeDIP)に、手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)サージカルロボットシステム」(※3) を配置。拠点間を5Gおよびクラウド基盤(docomo MEC (※4)、 MECダイレクト(※5)で接続した(※6)。

また二つのサージョンコックピット (※7) でロボット手術を行うデュアルコックピット機能 (※8)を新たに導入。本機能で扱う高精細な手術映像や音声、ロボット制御の大容量データを、セキュアかつリアルタイムに伝送することで、東京の若手医師が行なうロボット手術に対して、神戸の熟練医師が遠隔から手術状況を確認し、会話やロボットの代理操作を行うことが可能となり、遠隔地からの手術支援・指導を実現した。

今回の取り組みは、2023年2月2日(木)からドコモがオンライン上で開催中の「docomo Open House’23」にて紹介されている。

(※1):神戸大学・ドコモ・メディカロイド調べ(2023年2月1日現在)。
(※2):内閣府の地方大学・地域産業創生交付金事業に採択された、神戸市において医療機器開発のイノベーションを継続的に生み出すエコシステムを形成するための取り組みだ。
(※3):メディカロイド製の手術支援ロボットで、2020年8月に内視鏡手術を支援するロボットとして泌尿器科領域で製造販売承認を取得。同年12月に1例目の手術を実施した。2022年10月には消化器外科・婦人科においても製造販売承認を取得し、現在、使用症例を増やしている。
(※4):「docomo MEC」は、5G時代に求められるMEC(Multi‐access Edge Computing)の特長である、低遅延、高セキュリティなどの機能を持つドコモのクラウドサービス。
(※5):「MEC ダイレクト」は、ドコモが提供する接続端末とクラウド基盤を直結して通信経路を最適化することで、5Gによる低遅延・高セキュリティ通信を実現するサービス。
(※6):遠距離でも遅延なく手術支援ができることを検証するため、大分のMECダイレクト拠点を利用している。
(※7):手術支援ロボット「hinotoriTMサージカルロボットシステム」のユニットの一つで、執刀医が3Dビューアをのぞき込みながら、手や足の操作で、実際に手術を実施するオペレーションユニットに取り付けられた3Dビデオスコープやインストゥルメントを操作する装置。
(※8):離れた2拠点間で高精細な3D手術映像を共有しながら音声コミュニケーションが取れ、手術支援ロボットの操作権を切り替えることができる、遠隔ロボット手術支援において必要な機能。
(※9):IOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)は、スマートな世界を実現する最先端の光関連技術および情報処理技術を活用した未来のコミュニケーション基盤。

「docomo Open House’23」オンラインサイト:
https://www.docomo.ne.jp/corporate/technology/rd/openhouse/openhouse2023/

構成/清水眞希

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年3月15日(金) 発売

DIME最新号はデザイン一新!大特集は「東京ディズニーリゾート&USJテーマパークの裏側」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。