多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所」は、全国のアルバイト求職者16歳から69歳の1200人を対象に、「アルバイト採用ブランド力調査」を実施。その結果をカウントダウン形式で発表した。
コロナ禍3年で「コロナケア志向」から「仕事内容本位志向」へ
徐々にビフォーコロナの生活を取り戻しつつある状況下で実施した今年の調査では、アルバイトを選択する時に重視する項目は、昨年の1位だった「安全」に「場所」が同スコアで並んでランキングトップだった。全体の順位では前回とほぼ変動ない結果となり、一見するとウィズコロナにおけるアルバイト探しのスタンダードが確立してきたようにみえる。
細かいポイント差を比較すると、コロナ禍3年が経過したなりの傾向も見えてきている。「安全」は第1位だが昨年比-0.6ポイント、「環境」は昨年比-1.3ポイントでコロナケアを意識した項目のスコアが一気に低下している。一方で「仕事/現実」=「自分でも働けそう」が昨年比+0.9ポイント、「仕事/理想」=「仕事内容に興味がある」が昨年比+0.9ポイントと、仕事内容自体を重視するスコアが上昇している。
コロナ禍が落ち着きを見せる中で、アルバイトに対する制約を気にすることなく働くこと本来の醍醐味を求める=アルバイト労働市場において歓迎すべき状況が戻ってきていることがデータからも見えてきているという。
特に「仕事/理想」は、全体順位では下位に位置するものの今回のブランドランキングのポイントになっているようにみえるという。上位にランクインした職場は、すべて「仕事/理想」が高スコアで、これからのアルバイトブランドでカギを握る項目になってくるかもしれない。