日本人の約8割が、「睡眠の質に不満を抱いている」
あなたは、毎晩ぐっすり熟睡できているだろうか。じつは日本人の約8割が、睡眠の質に不満を抱いているというデータがある(「快眠情報メディアNenmi」が全国20代~60代の男女100名を対象に行った「2022年版睡眠状況調査」)。
*睡眠の質について不満がある人が約80%
*平日の睡眠時間が6時間以下の人が約70%
*休日の睡眠時間が6時間以上の人が約80%以上
*「途中何度も起きてしまう」「スッキリ起きれない」がそれぞれ約50%
厚生労働省の「令和3年度 健康実態調査結果の報告」でも、「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った。」が 44.6%、「日中、眠気を感じた。」が 37.2%、「睡眠全体の質に満足できなかった。」が 34.7%と、睡眠の質に不満を抱いている人が多いことがわかっている。
SNSで注目されている「10-3-2-1-0睡眠法」とは?
こうした状況から今、さまざまな睡眠法がSNSに登場しているが、中でも特に注目されているのが「10-3-2-1-0睡眠法」。
【10】は就寝の10時間前にはカフェインの摂取をやめる
【3】は就寝の3時間前には食事や飲酒をやめる
【2】は就寝の2時間前には仕事をやめる
【1】は就寝の1時間前にはスマホやPC、テレビなどの液晶画面を視るのをやめる
ことを意味している。これらを実行すれば睡眠の質が高まり、翌朝の目覚ましのスヌーズ回数が【0】でパッと起きられるようになるという。
果たしてこれらに、科学的な根拠はあるのだろうか。日本睡眠改善協議会上級睡眠改善インストラクターの安達直美氏に聞いた。
安達直美
日本睡眠改善協議会上級睡眠改善インストラクター/大阪公立大学健康科学イノベーションセンター特別研究員 著書:美人をつくる「眠り」のレッスン(KADOKAWA)