2021年に経済協力開発機構(OECD)が発表したデータによると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で加盟30か国のなかで最下位であった。その報告からは理想の睡眠時間を確保できていない人や、ストレスなどを理由に睡眠に不満を感じているも多いことがうかがえる。
というわけでフジ医療器は2011年からスタートして、今回の調査で10回目となる「睡眠に関する調査」を実施。先日、結果をグラフにまとめて発表した。
睡眠への不満がある人は94%、不満の1位は「何度か目が覚める」
「睡眠に関して不満に感じることはありますか?」と質問したところ、94.0%が「不満がある」と回答した。「不満がある」と回答した人の数はこれまでの調査で毎回90%を超えている。
「睡眠に関して最も不満に感じることは何ですか?」と質問したところ、回答の多かった順に「何度か目が覚める」(17.1%)、「寝ても疲れが取れない」(14.4%)、「トイレが近い」(14.1%)、「眠りが浅い」(10.0%)、「なかなか寝付けない」(8.9%)という結果となった。
昨年2位だった「何度か目が覚める」が今回は1位に。性別・年代別に見ると、「寝ても疲れが取れない」は女性や若い人に多い傾向があるようだ。反対に男性に多かったのは「トイレが近い」という回答で、年齢が上がるにつれ割合も高くなっている。
「睡眠に不満がある原因は何だと思いますか?(複数選択可)」の質問では、「ストレス」(49.5%)、「加齢」(47.8%)、「手足の冷え」(19.0%)、「人間関係の疲れ」(15.7%)、「体調不良」(15.5%)でした。第1回目の調査から毎回の調査で「ストレス」が最も多い回答となった。
年代別で見ると、「ストレス」や「人間関係の疲れ」と回答した人は20代~50代の働く世代に多く、年を重ねるにつれ「加齢」と答える人が多くなる傾向が見られる。性別ごとに見ると、「ストレス」や「手足の冷え」を感じる割合は女性の方が高くなっていた。