ディーアンドエムホールディングスは、同社が展開する「Bowers & Wilkins」ブランドから、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「Pi5 S2」と「Pi7 S2」を2月上旬に発売する。価格はいずれもオープン。
アンテナ設計を抜本的に見直すことで高音質なリスニング体験を実現
「Pi5 S2」と「Pi7 S2」は、2021年6月に発売されたBowers & Wilkins完全ワイヤレスイヤホンの初代モデルである「PI5」と「PI7」をそれぞれブラッシュアップしたモデル。
両モデルともに、アンテナ設計を抜本的に見直すことで接続安定性を高めており、通信距離も最大25mへと向上。これにより、駅の改札口のような混雑する場所における音切れの発生を抑え、電波の干渉が少ない環境においてはより安定した通信状態で高音質なリスニング体験を実現するという。
また、イヤホン本体のバッテリーも強化され、1回の充電で最長5時間のリスニングが可能に。さらに、付属の充電ケースを使用することで、「Pi7 S2」は16時間、「Pi5 S2」は19時間の再生時間の延長が可能で、15分の充電で2時間の連続再生が可能なクイックチャージ機能およびワイヤレス充電機能も引き続き搭載した。
さらに、対応アプリを「Bowers & Wilkins Headphones」から「Bowers & Wilkins Musicアプリ」へと変更。「Bowers & Wilkins Musicアプリ」は、フラッグシップヘッドホン「Px8」などに使われているアプリで、初期設定から各種設定、音楽再生まで、1つのアプリで行なうことが可能だ。
「Pi5 S2」〜大口径の9.2mmカスタム・ダイナミックドライバーを搭載
コンパクトなボディサイズながら大口径の9.2mmカスタム・ダイナミックドライバーを搭載し、深みのある低音と高解像度な中高域、そして透明感の高いステレオイメージを実現した。
また、ユーザーによる調整が可能なノイズキャンセリング機能とアンビエントパススルーモードをシームレスに利用できるほか、左右合わせて4つの内蔵マイクと高度なDSP処理による高品質な通話も可能だ。
Bluetoothのバージョンは5.0で、コーデックはaptX、AAC、SBCに対応。防塵・防滴等級はIP54(イヤホン本体のみ)。重量はイヤホン本体が6 g×2、充電ケースが47g。
市場推定価格は48,400円前後。カラーはストーム・グレー、クラウド・グレー、スプリング・ライラックの3色を用意する。
「Pi7 S2」〜ダイナミック型にBAツイーターを追加した2ウェイドライバー構成
「Pi5 S2」と同じ9.2mmダイナミックドライバーに高音域再生専用のバランスドアーマチュア・ツイーターを追加した2ウェイドライバー構成を採用。これらの左右合計4基のドライブユニットを、24bit処理の高性能なDSPと4つのドライバーすべてを個別に駆動するバイアンプドライブと組み合わせることにより、高域と低域の干渉を抑え、正確かつ透明感の高い、ワイドレンジなサウンドを実現した。
また、周囲の騒音を自動的に分析し、環境に合わせて最適なノイズキャンセリングを行うアダプティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載し、ノイズキャンセリング機能とは独立してオン/オフができるアンビエントパススルー機能も装備。マイクは左右合わせて6つ内蔵する。
さらに、初代モデルと同様に、付属のスマート充電ケースにBluetoothトランスミッター機能を搭載。パソコンや航空機内のエンターテインメントシステムなど、外部オーディオソースにUSB-Cまたは3.5mmステレオミニプラグで接続し、そのサウンドをスマート充電ケースからイヤホンにワイヤレスで再送信することができる。
Bluetoothのバージョンは5.0で、コーデックはaptX Adaptive、aptX HD、aptX、AAC
SBCに対応。防塵・防滴等級はIP54(イヤホン本体のみ)。重量はイヤホン本体が7 g×2、充電ケースが47g。
市場推定価格は63,800円前後。カラーはサテン・ブラック、キャンバス・ホワイト、ミッドナイト・ブルーの3色で展開する。
製品情報
https://www.bowerswilkins.com/ja-jp/product/headphones/pi5-s2
https://www.bowerswilkins.com/ja-jp/product/headphones/pi7-s2
構成/立原尚子