DIME MAGAZINE
開放型ヘッドホンのような音の広がりや確かな定位感も備える
オーディオ評論家の野村ケンジ氏がユーザーと一緒に音にこだわったものづくりに挑戦していくコミュニティ「#オトモノ」。これを運営するベタベタは、14mm径の平面駆動ドライバーを搭載したインナーイヤ型イヤホン「結」の先行予約販売を、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」にて開始した。
「結」は「＃オトモノ」から誕生した、平面駆動ドライバー採用のインナーイヤ型イヤホンだ。
元々レアなドライバーである平面駆動型ドライバーを使ったイヤホンを作る計画があったが、昨年10月にものづくりコミュニティに入ったメンバーがカナル型のイヤホンが苦手という声を聞き、インナーイヤ型のイヤホンの開発をすることを決意。
インナーイヤ型で平面駆動型のドライバーを搭載しているイヤホンというのは、ネット検索してもヒットしなかったため、「欲しい人がいるなら作った方がいいなという気持ちで中国工場にお願いして100個は作ってもらえることになった」という。
平面駆動型ドライバーは、作るのが難しく高価なドライバーだが、取引先の工場が平面駆動型ドライバーを生産している工場であったため、少量でも安価で商品化でき、インナーイヤ型というニッチな形状のイヤホンでも100個からの生産が可能になったとのこと。
また、今回のイヤホンを作るにあたり中国工場と一緒に「Initial A（イニシャルエー）」というブランドを設立。「結」はその第1弾製品となる。
そんな「結」の音質の特徴は、14mm径の平面駆動ドライバーならではの音を素直に楽しめるところ。格別の低歪みによってクリアな音が楽しめるうえ、開放型ヘッドホンのような音の広がりや確かな定位感も持ち合わせているという。
そのほか、主な仕様は、インピーダンスが24Ω±10%、出力音圧レベルが102±3dB＠1KHz、周波数帯域が20Hz～20kHz。ケーブル長は1.4m、端子はMMCX。付属品はMMCXケーブル（1.4m）、イヤホンカバー（黒）。なお、本体色はパープルで、ケーブルの色はブラックとシルバー（シルバーコーティング）の2色から選ぶことができる。
プロジェクト期間は2月28日までで、製品は4月に配送予定。一般販売予定価格は21,780円だが、「キャンプファイヤー」では1月24日現在、19,900円～支援受付中だ。
構成／立原尚子
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