長い社会人生活、すべてが順風満帆にいくわけではない。時として大きな壁にぶち当たり、心を挫かれることもあるだろう。
では、社会人2年目~4年目で直面する壁とはいったいどのようなものなのだろうか?
ラーニングエージェンシーおよび人と組織の未来創りに関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所はこのほど、社会人2年目~4年目の900人に対し、「直面している壁」に関する意識調査を実施。その結果にデータ分析状況を添えて発表した。
社会人2年目、離職意向ありの約9割が「仕事を進める上での困難」に遭遇
本調査では、社会人2年目、3年目、4年目の若手社員に対し、現在どのようなことに困難を感じているか、不安を感じているか、仕事や上司、キャリアや自分の成長など、16の項目(以下、『16の壁』と記載)について質問した。その結果を、離職意向がある若手社員とない若手社員でどのような違いがあるか、年次別に比較した。
社会人2年目の結果を見ると、離職意向のある社員が16の項目全てにおいて、意向なしよりも壁を感じている結果となった。その中でも離職意向ありが最も壁を感じた項目は「仕事を進める上で困難に感じることがある」となり、回答した割合は90.5%にのぼった。
次に「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある」が69.5%、「仕事の判断を任される場面がある」が66.6%と続く結果となった。
離職意向ありとなしの割合の差を比較すると、大きく差が出た項目は「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」「今後のキャリアが描けず、この会社で働き続けることに不安に感じることがある」で、それぞれ意向なしよりも、31.7ポイント、31.5ポイント高い結果となった。(図1)