日本はOECD加盟国で最も睡眠時間が短く、睡眠課題は社会問題の一つに
寝返りから整えるマットレス『NELLマットレス』を提供するMorghtは、2022年11月17日から11月19日に開催したイベント「眠気が見えるコーヒー屋」への参加者3718名を対象に「睡眠の質に関する調査」を実施。その結果を分析レポートとして発表した。
調査方法は、睡眠の質の関連度に合わせて配点(1点~12点まで)した全15問のアンケート調査を行ない、その回答の合計点を基に、睡眠の質を1~5の5段階に分類(睡眠の量、睡眠のリズム、睡眠自体の深さを総合して「睡眠の質」)した。
ちなみに設問は睡眠前後の習慣や睡眠の満足度、食事や運動頻度など、睡眠の質を左右する習慣に關するもので、「とても当てはまる」「やや当てはまる」「あまり当てはまらない」「全く当てはまらない」の4段階で回答してもらった。
2017年に「睡眠負債」という言葉が流行語になり、睡眠の質向上のための技術や製品を指す「スリープテック」に注目が集まっているが、睡眠の重要性が認知されているものの日本はOECD加盟国でもっとも睡眠時間が短く、依然として睡眠課題は社会問題の一つとなっている。
今回の調査では、回答者のほとんどが睡眠になんらかの課題を抱えている結果となり、「睡眠負債」という言葉の流行から5年経過するものの、未だ睡眠課題は深刻と言えそうだ。
「睡眠の質」においては約4人にひとりが「最低」評価に該当しているほか、特に注目すべき点は、男女で比較すると女性の方が睡眠に課題を抱えている割合が高かったこと。
さらに年代別では、10代から20代の睡眠の質が低いこともわかった。成長期である10代の睡眠は重要だが、良質な睡眠を確保するためにはどのような環境が必要なのか改善の余地は大きそうだ。
1.全体の約98%が睡眠になんらかの課題を抱えている
診断結果「1」は睡眠の質にまったく問題がない状態であり、「2~5」は度合いに違いがあれど、何らかの課題を抱えている状態といえる。
2.全体の26.9%が5段階での最低評価「5」に該当
睡眠の質が「最低ランク」にあたる「5」の診断結果の場合、早急な改善対策が求められるレベルといえる。今回の調査では、4人にひとりに当たる26.9%が「5」に該当。
3.年代が低いほど最低評価「5」の割合が高く、10〜20代は睡眠に課題を抱えている割合が高い
睡眠への意識の高まりとともに課題感も高まっていると考えられるが、10代~20代は睡眠に課題を抱えている割合が高いことがわかった。
4.睡眠の質が比較的低い「4」と「5」に該当する割合は男性63.6%、女性71.3%
睡眠に大きな課題を抱えている可能性があるといえる「4または5」に該当した割合は、男女問わず高かった。特に女性の方が全体の71.3%で、睡眠に課題を抱えている割合が高い結果となった。
『睡眠の質に関する調査』調査
調査対象:2022年11月17日~11月19日に六本木ヒルズ大屋根プラザにて開催したイベント「眠気が見えるコーヒー屋」に参加した、10代から60代の男女
調査数:合計3718名(男性:1036名(27.4%)、女性:2701名(72.6%))
調査方法:睡眠の質の関連度に合わせて配点(1点~12点まで)した全15問の設問への回答の合計点を基に、睡眠の質を1~5の5段階に分類。(睡眠の量、睡眠のリズム、睡眠自体の深さを総合して「睡眠の質」とした)
設問概要:睡眠前後の習慣や睡眠の満足度、食事や運動頻度など、睡眠の質を左右する習慣についての設問(「とても当てはまる」「やや当てはまる」「あまり当てはまらない」「全く当てはまらない」の4段階で回答)
構成/KUMU