ロイヤルエンフィールドは、昨年11月にイタリアで開催されたEICMAでSuper Meteor 650(スーパー・メテオ・ロクゴーマル)を公開し、その後、ロイヤルエンフィールドが主催する毎年恒例のモーターサイクル・フェスティバル、「ライダーマニア」で、すべてのカラーリングを展示した。
そして1月16日には、インドとヨーロッパで新型Super Meteor 650を発売開始し、導入する市場や価格を発表。このニューモデルは2つのバリエーション、Super Meteor 650とSuper Meteor 650 Tourer(スーパー・メテオ・ロクゴーマル ツアラー)の2つのグレードと、合計7つのカラーで構成されている。
650cc並列2気筒エンジンに新しいシャシーを採用
Super Meteor 650は、ロイヤルエンフィールドが誇るクルーザー・モデルの伝統を受け継いでいる。このモデルには2018年以来、数多くの賞を受賞したモデルである、INT 650(アイエヌティ・ロクゴーマル)およびContinental GT 650(コンチネンタル・ジーティー・ロクゴーマル)に搭載し、世界的に高い評価を得ている648cc並列2気筒エンジンを採用。
ベルギーの石畳をはじめ、インド、英国、スペインの高速道路、裏道、ワインディングロード、市街地などで100万キロを超える厳しいテストを実施した結果、非常に信頼性が高く、ライディングが楽しいモデルに仕上がっているという。
オーセンティックなクルーザー・モデルのSuper Meteor 650は、整然と配置したスイッチ類とインストルメントパネル、リラックスできるライディング・ポジションを組み合わせている。それによって、高速道路での極めて安定した走りと、切り返しが続くワイディングロードでの俊敏さを併せ持つ。
フレキシブルでスムーズな特性を持つエンジンは十分なトルクを発生し、そのクールでレトロなスタイルには、ロイヤルエンフィールドのDNAをはっきりと見て取ることができる。広大な風景を横断する場合でも、地平線のかなたに向かってひた走る場合でも、このモーターサイクルは圧倒的な存在感を放ち、イージー・ライディングでライダーを魅了する。
フレームとスイングアームはHarris Performance共同で開発
Harris Performance(ハリス・パフォーマンス)と共同で開発し、英国のテクノロジーセンターで作成したフレームとスイングアームは完全新設計で、このモーターサイクルの設計要件である高速安定性をもたらす低い重心と容易な取り回しを実現。あらゆる経験値のライダーが自信を持ってライディングすることができる。
鍛造行程を最適化したスチールパーツ、インベストメント鋳造パーツ、押し出しプレス材といったさまざまな素材を組み合わせて作り上げたフレームは、新しいシリンダーヘッド・マウントを組み込み、さらに剛性を高めている。
またロイヤルエンフィールドとしては初めて倒立フォークを採用(ストローク:120mm)。5段階のプリロード調整が可能なプレミアム・リアショック(ストローク:101mm)と組み合わせることにより、Super Meteor 650は公道における優れた走行安定性と運動性能を両立し、ワインディングロードでも軽快に走ることができる。
フロント19インチ/リア16インチのキャストホイールに専用設計チューブレスタイヤを装着
Super Meteor 650は、ライダーにとって安心できる車体サイズと高い実用性を特徴とし、低い重心、着座面が広く、なおかつ低く設定したシート高、グラマラスな燃料タンクと先端を細くしたシートに形状よって構築した流麗なボディラインといった、本格的なクルーザー・モデルのディテールを備えている。
Super Meteor 650は、ステップ位置がエンジン前方にあるフォワード・コントロールと、ワイドなハンドルバーを備えている。これらのクルーザーのデザイン要素が融合し、ライダーとモーターサイクルの一体感が高まっている。
大型の燃料タンクは長い航続距離に貢献し、フロント19インチ/リア16インチのキャストホイールに、専用設計したチューブレスタイヤを装着することで、高速道路の走行における高い走行安定性と安心感を提供。
そのダイナミックなデザインと印象的なシルエットが、流麗なラインを描くモーターサイクルの外観と融合して、たとえ静止していても、いまにも走り出しそうな印象を与える。
Super Meteor 650は、歴史的なロイヤルエンフィールドのデザインにヒントを得た専用のタンクエンブレムに、クローム仕上げを施し、2色のアクセントを加え、ゴージャスで宝石のような輝きを放つ。スタンダードグレードのSuper Meteor 650には、5つの印象的なカラー(アストラル・ブラック、アストラル・ブルー、アストラル・グリーン、インターステラ・グレー、インターステラ・グリーン)を用意。
プレミアムグレードとなるSuper Meteor 650 Tourerには、ツーリング・フロントスクリーン、デラックス・ツーリングシート、パッセンジャー・バックレストを装備しており、2つの特徴的なツートーン仕上げ(セレスティアル・レッド、セレスティアル・ブルー)を用意した。このモーターサイクルは、アジア太平洋市場でも、今後順次発売する。
関連情報
http://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp/
構成/土屋嘉久