この説明会で強調されたのが「クラフトビール市場の成長促進」である。
日本では、クラフトビールといえば「旅行先で飲むもの」というイメージが根強い。
しかし海外に目をやってみると、特にアメリカではビールはワインと同じような扱いであることに気づく。
つまり、全米各地に規模は小さいが一定数のファンがいるマイクロブルワリーだ。日本にもこのような醸造所は存在するが、それらのメーカーが生産するビールをいつでもどこでも手軽に飲む……という習慣は根付いていない。
しかし、それもキリンビールの『Tap Marché(タップマルシェ)』が大きく変えるかもしれない。
「日帰り運転」でクラフトビールを味わうのは不可能!
我が静岡県に『御殿場高原ビール』という、全国的に有名なクラフトビールブランドがある。
御殿場市に行けば『御殿場高原ビール』と共にスペアリブやソーセージ、ピザを味わえる飲食店が存在し、ウィズコロナ時代を迎えた現在多くの観光客を集めている。
首都圏や筆者の住まい静岡市からは東名高速道路でアプローチできるため、@DIMEの編集部さえ許可すれば「スペアリブを肴に『御殿場高原ビール』を楽しんでみる」というような記事を書くことが可能だ。
筆者の愛車、スズキSV400Sに乗って東名道を走り、御殿場に移動してビールと肉料理をかっ食らったあと、風光明媚な景色を楽しみながら日帰りで静岡市の我が家に戻る。
よし、この企画を編集部に提出しよう!
……というのは不可能だ。
なぜならビールを飲んだその日にバイクで東名道を走ったら、筆者は酒気帯び運転で検挙されてしまう。
「食い道楽日帰りツーリング」は可能だが、「呑み道楽日帰りツーリング」は絶対にできない。
もしもそれを強行したら、筆者は小学館から契約停止を食らってしまうだろう。
家族からも勘当されるに違いない。
『御殿場高原ビール』に限らず、クラフトビールを味わうという行為にはそのような困難が立ちはだかる。
かといって、クラフトビールは全国どこにでも売られているものではない。
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