Web媒体を主戦場にするライターは、殆どの場合カメラマンとの兼任である。
スマホではないデジタルカメラは現場では欠かすことのできない相棒だが、デジカメというものはSDカードがなければただの金属の塊である。
しかし現代のカメラはかつてのフィルムカメラとは違い、一場面を何枚も撮影できる。
フィルムとSDカードでは撮影可能枚数に大きな差があるため、昔はなかなかできなかったカメラの使い方が今では容易になったというわけだ。
しかし、SDカードとて無尽蔵な記録媒体ではない。
カメラマンをやっていると、どうしても身の回りが「SDカードだらけ」になってしまう。それを整理し、なおかつ持ち運びもできるようにするガジェットがMakuakeに登場した。
変換アダプタ付きのSDカードケース
『budiモバイルスティック』は、実に異様なガジェットである。
商品名通りのスティック状ボディーの中身を見ると、SDカードやmicro SDカードの形の窪みがたくさん並んでいる。
要はこれにカードをはめて、『budiモバイルスティック』に収納してしまう……という仕組みである。
「本体にはUSB-CtoCケーブル、USB-A・microUSB・Lightning変換アダプターに加え、なんとmicroSDカード15枚、SDカード3枚、nanoSIMカード2枚の合計20枚とSIMピン(標準装備)が収納でき簡単に持ち歩けます」
Makuakeのページにはそう書かれている。が、これだけの機能に留まっているとしたら『budiモバイルスティック』は単なるSDカード収納ケースである。
そのくらいの代物なら、100円ショップに行けばありそうだ。
もちろん、『budiモバイルスティック』が「そのくらい」でないからこうして記事に書いているわけだが。
本体収納部には19cm長のUSB-C to CケーブルとUSB-A、microUSB、Lightningの変換アダプタも搭載されている。
これらを組み合わせれば、合計6通りの規格に対応できるというわけだ。
さらに『budiモバイルスティック』自体が、カードもしくはUSBメモリーからPCにデータを転送するためのリーダーにもなる。
たとえば筆者が今使っているノートPCはmicro SDカード用のスロットが内蔵されているが、それよりサイズの大きいSDカードには対応していない。
しかしデジカメの写真を保存しているのはSDカード……という場合、『budiモバイルスティック』を介したPCへのデータ転送という選択肢が発生するのだ。