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図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」の楽しみ方

2023.01.18

■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪 

2020年のグランドオープン当時から私が気になっていて、これまで行けていなかったのが今回紹介する『角川武蔵野ミュージアム』である。

図書館、美術館、博物館が融合したまったく新しいコンセプトの文化複合施設である。

今回、興味のある企画展の開催に合わせて初めてこのミュージアムを尋ねてきたのでここでも紹介しようと思う。

『角川武蔵野ミュージアム』とは?

『角川武蔵野ミュージアム』は埼玉県東所沢にある「ところざわサクラタウン」の一角にある文化複合施設であり、2020年11月にグランドオープンしている。

図書館、美術館、博物館を兼ね備えた施設となっており、どれか1つでも興味のある人はもちろん、複数興味のある人にとっては贅沢な施設に感じるはずだ。

建物の設計は日本を代表する建築家の隈研吾氏が手がけており、この建物を見に来るだけでも価値がある。

『角川武蔵野ミュージアム』のお薦めポイント

1.隈研吾氏による圧巻の建物はぐるりと360度から眺めたい

上述したように『角川武蔵野ミュージアム』の建物は建築家の隈研吾氏が手がけたものである。

外観は何とも言えない幾何学的なデザインをしており、遠くから目にするだけでもそのインパクトは絶大である。

建物の外壁は地面に対して直角に伸びているとは限らず、場所によっては地面の方に倒れてくるかのような角度になっている部分もあるので、建物に接近して見上げてみると建物がまるで接近してくるような錯覚に陥りそうになる。

訪れた際は是非外周をぐるりと廻って建物を360度から眺めてもらいたい。ちなみに建物には複数の入り口が存在し、入りやすい構造になっている。

2.本棚劇場はプロジェクションマッピングの時間を要チェック。本棚の本はレンタル不可なので集中して読み切ってしまおう

『角川武蔵野ミュージアム』の目玉の1つが4階にある本棚劇場である。ここは角川書店創業者の角川源義の文庫をはじめ、貴重な蔵書約3万冊が高さ約8メートル、360度の本棚に囲まれた空間である。

ちなみに「劇場」という言葉に引きずられて映画館くらいのサイズを想像していた私は、実際のサイズが思いのほか小さかったのでちょっと拍子抜けてしてしまった。

それでも4階から5階の吹き抜けになった空間に互い違い棚のように複雑に入り組み、立体的、流動的に連なっている本たちは圧巻のひと言に尽きる。

なお、この本棚劇場では3台のプロジェクターを使って本棚に投影されるプロジェクションマッピングのアトラクションも定期的に開催される。

1時間の中で数回決まった時間に開催されるので、まず到着したらその時間を確認して近い時間帯に鑑賞を予定すると効率的に廻ることができると思う。

本棚劇場があるのはエディットタウン・ブックストリートと呼ばれるゾーンの一番である。このエディットタウン・ブックストリート、一定のテーマに沿って集められた本が収められた棚の並ぶゾーンとなっており、気になる本を渡り歩いて眺めているだけで1時間はあっと言う間に経ってしまうだろう。

本棚の本たちは残念ながらレンタルすることができないのでその場で読むことしかできないが、各本棚の前には形様々な椅子が用意されているので、来館者は座って読書することができる。

その椅子の形も大人用からまるで子ども用のような椅子と様々なので、どの椅子に座ろうか選ぶのもまた楽しい。

3.年間を通じて開催される複数の企画展も要チェック

1階にあるグランドギャラリーでは年間を通じて様々な企画展が開催されている。

私が訪れた2023年1月9日はちょうど360度デジタル劇場の「ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー」展の最終日に当たる日であった。

これはファン・ゴッホが見た世界を追体験する体感型デジタルアート展というコンセプトの催しで、会場の壁と床360度に投影された映像と音楽で彼が見た世界を再現するものであった。

実際にはゴッホの絵が会場内に映し出されるので、鑑賞者はゴッホの見た世界というよりも、ゴッホが見た世界を描いた作品の世界を体験といった方がよいかもしれない。

静止画だけでなく、海の映像などでは揺れる水面を動きを持って表現していた。

また別の部屋ではゴッホの年表を通じて彼の生涯を振り返るパネル展示もされており、ゴッホのイラストの表情でその時期の彼の境遇を分かりやすく伝えていた。

出口付近にはゴッホと弟のテオの墓を模した展示も設けられており、このような展示は一般的な美術展ではあまり目にしないものなので驚かされた。

『角川武蔵野ミュージアム』を利用するには?

『角川武蔵野ミュージアム』はJR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約10分の所にある。新宿からだと電車を乗り継いで東所沢駅までは約30分なので、思ったよりは近いのではないかと思う。

チケットのシステムが若干複雑になっており、利用したいゾーンや展示によって必要なチケットが異なるので注意が必要だ。

例えば先ほど紹介した企画展には独立したチケットが存在するが、そのチケットでは4階の本棚劇場のゾーンに入ることはできない。

もし両方を利用したいのならKCM 1DAYチケット以上を選択する必要があるなど若干のコツが必要になるので、公式HPをチェックして間違わないようにして購入してもらいたい。

文/Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介!

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