自社開発のドライブ・メカ「Advanced S.V.H. Mechanism」最新世代を搭載
デノンは、ミドルクラスのスーパーオーディオCD対応ディスクプレーヤー「DCD-1700NE」を1月下旬に発売する。価格は198,000円。
「DCD-1700NE」は、2016年11月に発売されて以来、国内外で数々のアワードを受賞した「DCD-1600NE」の後継に位置づけられる製品。
CDおよびスーパーオーディオCDを高音質で再生することに特化した製品であるため、機能や外観上はあまり変化していないが、デノンの誇るフラッグシップSACDプレーヤー「DCD-SX1 LIMITED EDITION」と同様にサウンドマスターである山内慎一氏が、音質に関わるパーツを徹底的に吟味。
クラスを超えた高音質パーツを贅沢に使用したサウンドチューニングを施すことにより、そのパフォーマンスを飛躍的に向上させたという。
ディスクドライブには、自社開発のドライブ・メカニズム「Advanced S.V.H. Mechanism」の最新世代を搭載。
ピックアップの制御とデコードを担う回路を最短、最小化することにより余分な電流やノイズの発生を抑制。トレイには共振を防止するためにザイロン素材を採用した。
また、メカニズムを低重心化することでディスクの回転により内部から生じる振動を低減させることはもちろん、外部からの振動にも強い構造とした。
独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing Plus」も搭載
そして、デノン独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing Plus」も搭載。CD再生の場合、44.1 kHz / 16 bitのPCM信号を705.6 kHz / 32 bitへとアップサンプリング&ビット拡張処理を行ない、本来のアナログ波形を再現することで、歪みのない繊細な描写、正確な音の定位、豊かな低域など原音に忠実な再生を実現している。
さらに、デノンの理想とする「Vivid & Spacious」なサウンドに仕上げるために、これまでデノンのハイエンドSACDプレーヤー「DCD-SX1 LIMITED EDITION」や110周年記念モデル「DCD-A110」などの上級機専用であった最高級のPPSC-Xコンデンサーをアナログオーディオ出力回路に投入。
そのほかにも、グレードアップされたオペアンプやカーボン被膜抵抗、メルフ抵抗、導電性高分子コンデンサーなどの高品位なパーツを随所に用いることで、圧倒的な高解像度とどこまでも広がるサウンドステージを両立する「Vivid & Spacious」なデノンサウンドを追求した。
DCD-1700NEの主な製品仕様
■オーディオ特性
【スーパーオーディオCD】
チャンネル:2チャンネル
再生周波数範囲:2Hz~100 kHz
再生周波数特性:2Hz~50kHz(-3dB)
S/N比:119dB(可聴帯域)
ダイナミックレンジ:112dB(可聴帯域)
高調波歪率:0.0010%(1kHz、可聴帯域)
ワウ・フラッター:測定限界以下
出力レベル:2.0V(10kΩ)
信号方式:1bit/DSD
サンプリング周波数:2.8224MHz
【CD】
チャンネル:2チャンネル
再生周波数範囲:2Hz~20kHz
再生周波数特性:2Hz~20kHz(±0.5dB)
S/N比:117dB
ダイナミックレンジ:101dB
高調波歪率:0.0016%(1kHz)
ワウ・フラッター:測定限界以下
出力レベル:2.0V(10kΩ)
信号方式: 16 bit / リニアPCM
サンプリング周波数:: 44.1 kHz
■入出力端子
アナログ音声出力端子:アンバランス出力×1
デジタル音声出力端子:同軸デジタル出力×1、光デジタル出力×1
その他:IRコントロール入出力×1
■総合
外形寸法:幅434×高さ135×奥行き384mm
質量:9.0kg
消費電力:24W
待機電力:0.1W以下
付属品:かんたんスタートガイド、取扱説明書、リモコン、単4形乾電池×2、音声ケーブル、電源コード
製品情報
https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-sacdcdplayers_ap/dcd1700ne
構成/立原尚子