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筋梗塞、心不全、心臓移植を経験した男性が見つけた新たな人生観

2023.01.16

心筋梗塞、心不全、心臓移植を経験し、新たな人生観に到達した男性――AHAニュース

米国のカリフォルニア州で教育委員会の会長と役人の首席補佐官という二つの任務を担っていた、当時46歳の男性、Eddie Garciaさんは、それらの重責のために疲労がたまっているようだった。

ある日、息切れと首や胸の痛みを感じて、「パニック発作だろうか?」と思いながら受診したところ、そのまま緊急治療室へ搬送された。診断は心筋梗塞で、冠動脈の1本が100%閉塞していた。

ステントが留置されたが10日もすると疲労感と息切れを生じ、今度はうっ血性心不全と診断された。

その治療のための入院中に、彼の心臓は停止した。緊急処置により心拍は再開したが、心機能が低下して肺に水がたまり、急性呼吸窮迫症候群によって諸臓器の酸素不足が生じた。

それは致命的ともなり得る状態であり、肺機能の回復まで一時的に麻酔管理が行われた。彼の家族や友人たちが待合室で徹夜し、Garciaさんが持ち直すことを祈った。

その数は多い時には25人にも達した。「意識はなかったが、待合室から壁を通り抜けて私のいるICUにエネルギーが届いたように思う」と、彼は後に語っている。

約1カ月後に目を覚ました時、彼の筋肉はすっかり弱っていた。Garciaさんがある程度の体力を取り戻した段階で、医師は心停止の再発予防のために、植え込み型除細動器(ICD)手術を行なった。

ICDは、危険な不整脈を感知すると、心臓にショックを与えて正常なリズムに戻す医療機器だ。

この手術は2010年のことだった。その後の7年間で彼は減塩食や毎日1マイル(約1.6km)の散歩などに取り組み、ライフスタイルを改善した。

しかしやがて、散歩中に疲れや息切れを感じるようになった。また、寝ている間にICDが作動したことが2回あった。

「ICD作動のショックが繰り返されることは、患者にとって不快であり、トラウマになることもあって、さらには心臓の状態が悪化している兆候でもある」と、Garciaさんの主治医であるHemal Parekhさんは語る。

そしてParekhさんは、Garciaさんに対してより高度な治療法を検討すべき時期に入ったと判断した。

Parekhさんは、Garciaさんの前向きな姿勢と回復力を見込んで心臓移植の適応があると考えていた。

しかしGarciaさんには肺高血圧症という合併症があり、心臓を移植しても短期間で機能が低下してしまう可能性がある。ただし、肺高血圧症の病状をコントロールする術はある。

新しい治療のプロセスの第一段階は、左室補助人工心臓(LVAD)の埋め込みだった。LVADは心臓移植までの一時期の橋渡しとして行なわれるが、LVADによって長期間生存している患者もいる。

Garciaさんの場合、待機リストに名前が加えられた17カ月後に、移植チームから電話が入った。彼は高校時代にアスリートとして活躍し、その後もバスケットボールのコーチを務め、スポーツファンを自認している。

「その知らせを聞いた私は、大きな試合の前にロッカールームで待機しているような気分になった。とても興奮し、緊張したが、『やってやる』と思った」とGarciaさんは振り返る。

翌朝早く、Garciaさんは手術室に搬送された。次に目覚めたとき、呼吸が楽になっていることに気づいた。Garciaさんと妻のSandraさんがカリフォルニア州の自宅に戻ったのは、COVID-19パンデミックの初期だったため、すぐに人と会うことができなかった。

彼の友人たちは策を講じ、Garciaさんの家の周りを車で取り囲み、クラクションを鳴らしたり風船を掲げたりして彼の復活を祝福した。

「移植治療というシステムによって私は命をつなぎとめた。素晴らしいことだ」とGarciaさんは語る。

Garciaさんの身体的健康は改善した。しかし、精神的な健康の問題が起き始めていた。臓器移植を受けたレシピエントの6割以上が、移植後1年以内に不安や抑うつなどを経験するというデータがあるが、彼もその1人になった。

ベッドから起き上がるのに苦労するようになり、家計の不安にも苦しめられた。「10年間におよぶ闘病の末、私は移植によって健康を取り戻したにもかかわらず、まるで何かに敗北したかのような感じがしていた」とGarciaさんは語る。

しかし、セラピストの支援を受けて、状況は改善していった。そして彼は、心臓病についての社会的な意識を高める活動を始めた。

例えば米国心臓協会(AHA)のイベントで講演したり、移植チームとともに地域のウォーキングイベントに参加したり、自身の経験をまとめた本を出版したりした。

もちろん毎日散歩を続け、食事に気をつけ、定期的に医師の診察を受けていた。そうした努力にもかかわらず2021年の夏の検査で、血液中に高レベルの抗体が検出された。

それは、移植された心臓に対する拒絶反応を示していた。しかし入院治療により免疫抑制剤の投与量が調節された結果、拒絶反応は抑えられた。

Garciaさんは、かつて多忙を極めた多くの仕事をリタイヤしてから、自分自身をケアするということは、人から何かを頼まれても大変な時には「No」と言い、気楽に過ごすことではないかと考えるようになった。

そして以前とは異なり、将来についてあれこれ悩むのではなく、いま起きていることに集中するようになった。「人は毎日少しずつ歳をとる。私は一瞬一瞬を大切に生きていきたい」とGarciaさんは語っている。(American Heart Association News 2023年1月4日)

American Heart Association News covers heart and brain health. Not all views expressed in this story reflect the official position of the American Heart Association. Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.
Photo: Eddie Garciaさん(Photo courtesy of Buggsy Malone)

(参考情報)
Heart and Stroke News
https://www.heart.org/en/news

構成/DIME編集部


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