2023年1月10日から全国旅行支援が再開された。一方、2023年の全国旅行支援ではクーポン券が原則、電子のみとなるなどスマホを使いこなせないシニアが支援の恩恵を受けられない可能性もある。
そこで、50代以上の会員を多く持つ「ゆこゆこ」は、60歳以上の会員を対象に、「シニアの旅行意欲とスマホ利用実態」に関する調査を実施。
シニアの旅行意向は高い傾向、控えていた旅行を楽しみたいリベンジ派も多数
「2021~2022年の期間で旅行に行ったか」という質問に対し、「旅行へ行った」と回答したのが、2021年では81.7%、2022年は91.1%となった。
さらに2023年の意向について「旅行へ行きたいと思っている」と98.5%が回答し、この3年の間に、右肩上がりで旅行意欲が高まっていることが判明。
また、「あなたは現在、外出することに対して抵抗がありますか」という質問に対し、35.8%のシニアが「ある」と回答し、「高齢の為、新型コロナウイルス感染が心配で控えている」「コロナ終息までは人混みに出るのに抵抗を感じる」などの声が上がった。
コロナ禍でもシニアの旅行意欲は高いものの、外出に対して抵抗があり慎重になっているシニアも一定数いることがわかる。
「2023年に旅行に行きたい」と回答する人の中には、「現在旅行を控えているけれど2023年は旅行へ行きたい」という「リベンジ派」が、16.2%いることがわかった。
「感染対策が取られている宿泊施設には普段同様に旅行できるから」、「貸切風呂のある宿、個室で食事のできる宿を希望できるから」、「割引及びクーポンが有るから」などの声があがっている。
他にも、「身体が元気なうちに色々な観光地に出掛けて楽しみたい」、「日常生活から離れて気分転換したい」、「コロナの心配はあるが、気晴らしをしたい」と、我慢していた旅行意欲を発散したい想いが伝わってくる。
新型コロナウイルスの感染対策を講じながら、非日常を感じてリフレッシュしたいというポジティブなシニアの姿が浮き彫りとなった。
シニアのスマホ利用率は9割超だが、約4割が宿のオンライン決済ができない
さらに、スマホの利用実態について調査したところ、93.3%のシニアがスマホを所持していることが明らかに。
一方で、スマホは所持しているものの、スマホでできることについて「宿のオンライン予約ができる」と回答したシニアは全体の78.9%であり、年代別に比較すると、60代は85.2%、70代以上は71.1%と14.1%の差があった。
また「宿のオンライン決済ができる」と回答したシニアは全体の61.1%。年代別に比較すると60代は68.0%に対して、70代以上は52.7%と15.3%の差があり、年齢が上がるごとにより複雑な操作を要する決済ができる方が減ることも明らかになった。
他にも、スマホの宿予約に対する不安の声として、「予約確定や返信が遅いと、ちゃんとできているか不安になる」、「分からなくなるので電話の方が安心」などがあがった。
スマホは所持していても予約や決済が、年齢が上がるにつれて旅行に行きたいシニアの障壁になっている可能性が考えられる。
調査概要
調査内容:シニアの旅行意欲とスマホ利用実態調査
調査方法:1. アンケートフォームを使用したオンライン調査2. 電話による聞き取り調査
調査期間:1. 2022年12月6日(火)~12月12日(月)2. 2022年12月7日(水)~12月9日(金)
調査対象:1. ゆこゆこネット会員 60歳以上の男女 2150名2. ゆこゆこ会員 60歳以上の男女 119名
調査主体:ゆこゆこ
関連情報:https://www.yukoyuko.co.jp/
構成/Ara