ゲーム、アニメ、漫画などのサブカルの情報を配信しているウェブメディア「otalab」は、47都道府県在住の10代から60代の1133人を対象に、「年代別SNSアカウント所持数についての調査」を実施。その結果をグラフにまとめて発表した。
10〜60代のどの年代でも6割以上が「SNSで複数アカウントを持っている」
SNSアカウントを複数所持についての実態調査のため、年代ごとにひとつのSNS内でアカウントを複数持っているかについて質問すると、10代から60代のどの年代でも6割以上の人が「SNSで複数アカウントを持っている」と回答した。20代の複数アカウント所持率がもっとも高く、20代回答者の96%が複数アカウントを所持していた。
『Twitter』では2割が5個以上所持していると回答
「どのSNSで複数のアカウントを持っていますか?」という質問に対して最も多かったのが『Twitter』、次いで『Instagram』という結果になった。複数アカウントを持つ人に対してアカウントの個数について聞くと、『Twitter』では5個以上所持しているといった人が2割ほど見られ、中には「11個アカウントを所持している」という回答もあった。
『Twitter』を利用している人はどんなアカウントを所持しているかについて、アンケート調査の結果で1番多かったのが「プライベート用」のアカウント。2番目に多かったのは「オタ活用」のアカウントだった。
『Twitter』利用者の10代と20代に関しては、4割の人が「オタ活用」アカウントを所持しているということが分かり、現代ではZ世代を中心に「オタ活」の目的でSNSを利用している人が非常に多いことがうかがえる。
『Instagram』でどんなアカウントを持っているかについての調査では、1番多かった回答は「プライベート用」アカウントだった。次いで「見る専門用」、「情報収集用」という結果だった。10代は17%の人が『Instagram』で「愚痴用」アカウントを持っていることもわかった。ほかの年代の平均所持率は2%で、他の年代よりも「つぶやく」というような『Twitter』に近い感覚で『Instagram』を利用して、ストレスや心の整理をしている人が多いと考えられる。
複数のアカウントを持っている理由は「趣味に関する情報収集のため」
SNSで複数のアカウントを持っている理由を答える質問では、もっとも多かった回答は「趣味に関する情報収集をしたいため」で、次いで「周りの友人に趣味のことについて知られたくなかったため」という回答だった
。アカウントを複数所持している人は、趣味に関するアカウントをほかのアカウントとは別に所持していることが多く、趣味に関しては工夫して情報収集などを行っていることがわかる。
複数アカウントを持っていることによるデメリットについても質問。デメリットのもっとも多かった理由は『アカウントを使い分けるのが面倒くさくなった』というもので、51%もの割合を占める結果になった。
アカウントを使い分けるとき、半数以上は「オタ活用」や「愚痴用」のように目的を決めて作成するが、中には「友人に知られたくない」や「周りの人に失礼だから」など周りの目を気にしてアカウントを使い分ける意見もあった。
周りの目を気にかけてアカウントを複数作る場合、そのあとどこでアカウントを分ければいいのか境界線が分かりにくくなり、面倒くささを感じていると考えられる。
『年代別SNSアカウント所持数についての調査』概要
調査期間:2022年12月2日~2022年12月12日
調査機関:アップデイト(自社調査)
調査対象:47都道府県在住の10代~60代男女。調査に回答のあった年齢比率は、10代:1.6%、20代:34.2%、30代:38.0%、40代:20.1%、50代:5.1%、60代:1.1%
有効回答数:1133
調査方法:インターネット調査
構成/KUMU