リクルート住まいカンパニーが毎年調査を行なっている「SUUMO住みたい街ランキング(首都圏版)」において、2018年から5年連続で「住みたい沿線ランキング」の4位に輝く人気の路線「中央線」。
リクルートが運営するニュースサイト『SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)』は、そんなJR中央線で東京都内に位置する駅の中古マンション(専有面積50平米以上~80平米未満)の価格相場をランキング形式で発表した。
TOP3は多摩地域の3駅がランクイン、4位は再開発で注目の豊田駅
最も安かったのは八王子市にある西八王子駅で、価格相場は2位より1200万円も安い2730万円であった。中央線の都内最西端の駅である高尾駅の一つ手前に位置し、JR中央線の快速と通勤特快を乗り継ぐと新宿駅まで約48分、東京駅までは約1時間2分で到着する。
1位 西八王寺駅
1位西八王子駅には生鮮食料品を扱う「市場館」と飲食店やドラッグストアなどが並ぶ「生活館」からなる「セレオ西八王子」が併設されている。駅周辺には多彩な飲食店が点在し、深夜1時まで営業するスーパーがあるのも便利なところ。
駅北口から7~8分も歩けば、南浅川の河川敷へ。川沿いには散策やサイクリングにぴったりな「浅川ゆったりロード」が整備され、春は桜並木が沿道を美しく彩ってくれる。
日常の買い物に便利な施設がそろい、自然も身近に感じて暮らせるうえに価格相場も安い西八王子は、穴場の駅と言えそうだ。
2位 日野駅
2位は日野駅で、価格相場は3930万円。日野市を代表する駅の一つであり、駅の約15分圏内には市役所や市立図書館、広々とした「市民の森スポーツ公園」、トレーニングジムを備えた「市民の森ふれあいスポーツホール」といった市の施設が点在している。
かつては甲州街道の宿場町として栄え、駅から10分ほど歩くと都内に現存する唯一の本陣である「日野宿本陣」の見学も可能だ。
日野駅前に目を向けると飲食店が並んでいるほかスーパーやドラッグストアも複数あり、日常の買い物にも困らない。
駅から北へ10分ほど歩くと、のどかに流れる多摩川が見えてくる。土手には緑が茂り、西方を見ると遠くに奥多摩の山影も見える。休日にぶらりと散歩をして、自然あふれる風景を眺めつつ気分転換するのもいいだろう。
3位 八王寺駅
3位には、1位・西八王子駅よりも1駅東京方面にある八王子駅がランクイン。価格相場は3939万円。
八王子市はもちろん東京多摩地域を代表する駅であり、町田・横浜方面と結ばれたJR横浜線も乗り入れている。都市部の便利さと多摩地域らしい自然が共存する街並みが楽しめるエリアだ。
JR中央線の通勤特快の停車駅なので、新宿駅まで約40分、東京駅まで約54分で行ける点も魅力。
4位 豊田駅
4位にランクインしたのは、日野市に位置する豊田(とよだ)駅で、価格相場は3998万円。豊田駅は先行して再整備された駅北側に続き、現在は駅南側で街の再整備が行われている。
駅の南側を流れる浅川手前までの約87haにわたる土地の区画整理を行い、歩道の幅を広げるなどの生活主要道路の整備や、公園の整備などが行われている状況にある。
豊田駅南の土地区画整理事業の完了は2028年度の予定だが、すでに整然とした街並みへと変化がみられ、2023年度には南口駅前広場の本整備も予定されるなど着々と生まれ変わりつつある。
現状でも駅北側に「イオンモール多摩平の森」や市立の総合病院があって暮らしやすいが、今後はより魅力的な街になると期待できそうだ。
調査概要
調査対象駅:SUUMOに掲載されている中央線(東京都内)沿線の駅掲載物件が11件以上ある駅に限る
調査対象物件:駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ、専有面積50平米以上80平米未満
データ抽出期間:2022/8~2022/10
物件相場の算出方法:上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
関連情報:https://suumo.jp/journal/2022/12/20/191931/
構成/Ara