2023年2月1日より米国内主要路線、2024年末までに国際線とリージョナル線に導入
デルタ航空はT-モバイルとの提携により、2月1日より米国内主要路線において、すべての搭乗客に高速Wi-Fiを無料で提供すると発表した。顧客エクスペリエンスの中核要素として、無料で機内Wi-Fiを提供するのは、米国の主要航空会社では同社が初となる(※1)。
※1 2022年7~9月の米国運輸省(DOT)の調査で搭乗者数が3000万人を超える米国の航空会社(出典:DOT Air Travel Consumer Report、2022年11月)。
具体的な内容として、同社では2023年末までに700機以上のViasat(ビアサット)搭載機で同サービスを提供。また、2024年末までに国際線とリージョナル線の航空機に無料Wi-Fiを導入する計画であると説明している(※2)。
※2 デルタ航空の幹線で使用されているボーイング717型機と、デルタ・コネクションのパートナーが運航する2クラス制のリージョナル機(CRJ-700、CRJ-900、エンブラエルE170、E175)が含まれる。
デルタ航空の最高責任者(CEO)であるエド・バスティアン氏は、ラスベガスで開催されたCES 2023で次のように述べている。
「仕事でも家でも、コネクティビティは日常生活に欠かせません。デルタ航空で旅行中も同じであるべきです。私たちのビジョンは、お客様が地上で利用できるものと同様の体験を3万フィートの上空で提供することです」
利用を希望する搭乗客はデルタ航空のスカイマイルアカウントでログインするか、出発前または機内でスカイマイルに無料で加入すると機内Wi-Fiを無料で利用することが可能になる。
さらに今春、スカイマイル会員向けの新しいモバイルプラットフォーム「デルタ・シンク・エクスクルーシブズ・ハブ(Delta Sync Exclusives hub)」もローンチされる予定。これにより機内での接続体験がより向上するという。
衛星インターネットサービスプロバイダであるViasatのエンジニアと協力しながら、デルタ航空のチームは、クラス最高の機内接続性を実現するために厳格な試行を繰り返しており、同社では2024年末までには前例のない規模でより多くの路線に新システムを展開することを視野に入れているとコメントしている。
関連情報
https://news.delta.com/ces2023/delta-introduces-fast-free-onboard-wi-fi-JP
構成/清水眞希