ヘッドホンとマイクロホンの性能を追求したストリームセット
オーディオテクニカは、2023年1月5日(木)から8日(日)までアメリカのラスベガスで開催中の「CES(Consumer Electronics Show)2023」において、ストリーミングヘッドセット『ATH-M50xSTS』『ATH-M50xSTS-USB』を発表した。
写真左/『ATH-M50xSTS』、写真右/『ATH-M50xSTS-USB』
『ATH-M50xSTS』『ATH-M50xSTS-USB』は、ライブストリーミングを行うコンテンツクリエイターのために開発された“StreamSet(ストリームセット)”になる。
これまでのヘッドセットの多くが、ゲームプレイやオンライン会議での使用を目的としたものだったが、“StreamSet”はヘッドホンとマイクロホン両方の性能にこだわった高音質な配信を行うためのヘッドセットに位置付けられる。
その特徴としては、まずヘッドホン部にはモニターヘッドホン『ATH-M50x』を採用。『ATH-M50x』は、世界中のエンジニアやアーティスト、そして高音質を求めるコンテンツクリエイターやゲーマーなどに使用されているベストセラーモデルであり、φ45mm大口径ドライバーを搭載。幅広い周波数帯域でクリアな音質と、深みのある正確な低音域を実現する。
また、イヤパッドは音質と遮音性を重視した『ATH-M50x』同様のレザー素材のものと、通気性と快適性を重視したメッシュ素材のものを2種類付属し、好みに応じて使い分けることができる。
さらに、本製品を際立たせているのがマイクロホン部の性能だ。フレキシブルに動かせるブームアームの先に同社の代表的なマイクロホンシリーズ「AT20」の技術を踏襲した、カーディオイド(単一指向性)コンデンサー型の大口径マイクユニットを配置。
SN比が良く歪みにくい、澄み切った明瞭な音を実現したという。そして頭の動きにかかわらず口元の近くにマイクロホンがあり、またそのポジションで最適な音になるようチューニングしているため、理想的な収音が可能。
同社ではこのような仕組みにより、環境雑音を抑え、スタジオ品質の高解像度な音声を安定した音量レベルで出力することができまると説明している。
『ATH-M50xSTS』と『ATH-M50xSTS-USB』の特徴
『ATH-M50xSTS』は、オーディオインターフェースやミキサーに接続するためのφ3.5mmヘッドホン入力、XLRマイク出力を備えた2.0mの固定式ケーブルを装備。加えて、ヘッドホンプラグにはφ6.3mm変換アダプターを付属しており、幅広い機器に接続することができる。
『ATH-M50xSTS-USB』は、PC/Macにプラグアンドプレイで接続できるUSB Type-A接続の2.0mケーブル(USB Type-A -USB Type-Cアダプター)を付属しており、手軽に配信を始めることができる。
さらに、最大24bit/96kHzのサンプリングレートのA/Dコンバーターを内蔵しているほか、ヘッドセットで自分の声が聞こえるサイドトーンを搭載。より自然な通話を可能にしている。
日本での発売日や価格などの詳細は、2月以降に発表の予定だ。
関連情報
https://www.audio-technica.co.jp/news/detail/194
構成/清水眞希