廃校は新たな未来のスタート地点
日本では毎年450校程度の小学校、中学校などが『廃校』になっているという。これは少子化に伴う生徒数減少等が原因なのだが、その一方で『廃校』から新たなビジネスやカルチャーがスタートし、魅力的なスポットとして盛り上がっていることをご存知だろうか?
廃校と聞くとそのまま廃墟になって放置されたり、いわくつきのスポットになってしまうイメージがあるかもしれないが、実は廃校施設のうち約75%は社会教育施設・文化施設を始め、企業や法人等の体験交流施に活用されているのだ。
終わるものがあれば始まるものもある。廃校は新たな未来のスタート地点だ。今回は、校舎がさまざまな形に姿を変えユニークに活用されている事例を紹介しよう。
145年の歴史に幕を閉じた小学校がアウトドアリゾートに!
千葉県木更津市が所有する旧富岡小学校を活用し、2022年12月に誕生したのが懐かしさと木々につつまれるアウトドアリゾート『ETOWA KISARAZU(エトワ木更津)』」だ。
東京から車で約1時間。豊かな自然に恵まれた場所にある学校施設の一部をコンバージョン。大自然の中で豪快なBBQや最高の一夜を楽しめる。
校舎の1階部分は共用棟、校庭には宿泊用のログ小屋も設置されている。また、元保健室をマーケットスペースにするなど学校当時とは全く違う空間に。
そこに集うことで懐かしい会話や新しい発見が生まれるような“会と話”にこだわった空間づくりが随所に垣間見える。「人と人とがより親密に近づく」ためのスポットだ。
ETOWA KISARAZU
https://www.cigr.co.jp/etowa/kisarazu/
山奥の廃校が日本初のドローンスクールに!
画像:茨城県庁HP
茨城県高萩市の山間にある君田中学校・小学校が人口減少による過疎化に伴い2017年廃校に。しかしその翌年、校舎は「高萩ユーフィールド」という施設に生まれ変わり、日本最大規模のドローンスクールが誕生した。
画像:茨城県庁HP
当スクールは3日間で国交省申請対応ライセンスが取得できるドローンスクール。日本で初めてドローンスクールの操縦士および安全運航管理者養成スクールの認定制度を2015年にスタートさせた『JUIDA認定』の学校だ。
少人数ならではの丁寧な指導でアフターフォローも充実。初心者も大満足のスクールとして話題になっている。
高萩ユーフィールド
https://www.you-field.com/droneschool/about-droneschool/