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健康経営は日々の食事から!食をテーマにした予防医療にこだわった注目のクリニック「eHealth clinic」

2023.01.09

2022年4月、東京・新宿にオープンした「eHealth clinic(イーヘルス クリニック)」

「医療を通じ、働き盛りの人の健康を支え、社会をエンパワーメントする」をミッションに掲げたクリニックである。

医師のほか管理栄養士も複数名在籍し、食事面での治療サポートはもちろん、クリニックが開催するZoomでの無料オンライン講座にも登壇するなど、食の重要性を伝えている。

そんな新しいカタチのクリニックの院長をつとめる天野医師にお話を伺った。

Q. 管理栄養士が在籍しているクリニックは珍しいですが、なぜこういったクリニックを開業しようと思ったのですか?

留学先であるボストンで、食生活や予防医療の重要性を感じたからです。

日本では保険制度が充実しているため、医療費が安く、「病気になってから病院に行ってケアをする」という人が大半です。

しかし、医療費が高いアメリカでは、病気にならないようにセルフケアをしてる人が多く、特に食事に気を遣っていました。

健康を維持するためには、ベースとなる食生活を良くすることが必須です。

適切な栄養を摂取することは、病気の予防は勿論、エイジングケア、さらには仕事のパフォーマンスを上げることにも影響しています。

Q. 食生活を良くすることは、病気の予防や仕事のパフォーマンスの向上に繋がるのですね。

アメリカ・イギリスの約59万人を対象にした調査では、「果物や野菜などの植物性食品の摂取量が多い人は、COVID-19発症率が9%低く、重症化リスクは41%低い」ということが明らかになっています。

また、アメリカの企業に勤務する97人のフルタイム従業員を対象にした調査では、「前日に不健康な食事(ジャンクフードや多い食事量)をとると、翌日の仕事のパフォーマンスが落ちる」ということが明らかになっています。

普段の食事がいかに重要かが分かってもらえるかと思います。

Q. 「診察ではなく、栄養指導を受けにくる方が増えている」と伺いましたが、どのような患者さんが、どういった内容で管理栄養士さんに相談されているのですか?

糖尿病、脂質異常症、高血圧症、高尿酸血症など生活習慣病関連疾患に悩む患者さんが多くいらっしゃいます。

また、ダイエットや、更年期、PMSなど女性特有の悩みを抱える患者さんもいらっしゃいます。

Q. 女性特有の悩みも食生活と関連しているのですね。

あまり知られていませんが、摂取栄養素と女性特有の症状には関連性があります。

「高カロリー/脂肪/砂糖/塩分の多い食品の摂取は、月経前症候群に関連する身体症状を認めるリスクの増加と関連性がある」
「果物の摂取は、月経前症候群に関連する症状を認めるリスクの低下と関連性がある」

といった論文や、

「亜鉛を多く摂取した女性では、摂取していない人と比較して月経前症候群 発症のリスクが低い」

といった論文などが多数発表されています。

Q. ダイエット外来もされているとのことですが、どのような処方を受けられるのでしょうか?

通常の内服薬などの治療に加えて管理栄養士による栄養カウンセリングを導入しています。

「普段ご自身で食事や運動に気をつけていても、なかなか体重が下がらない…」
「自分の食生活は間違っているのだろうか。」

このような悩みを持たれている方が、当院には多くいらっしゃいます。

なかなか自分だけで気をつけていても続かないケースもあり、知識豊富な管理栄養士が無理なく取り組める方法をアドバイスさせていただきます。

また、仕事で忙しくてなかなか通院できないという方のために、オンライン診療も用意していますので、皆様のライフスタイルに合わせて選択いただくことが可能です。

Q. 定期的に、食生活に関するオンラインセミナーも開催されているということですが、どのようなお話をしているのですか?

先日は、「8人に1人が罹る新たな国民病“慢性腎臓病” 専門医が語る最新の予防方法と治療戦略」というテーマで、病気と食事との関連性について話しました。毎回200名以上の方に参加して頂いています。

慢性腎臓病を予防するためには普段の食生活も重要で、食事療法では、主に減塩とタンパク質の摂取量のコントロールが重要になってきます。

今までの慢性腎臓病に対する治療では、タンパク質の摂取量をかなり厳しく制限していました。もちろんタンパク質制限は治療の1つとして重要ですが、近年は高齢者を中心にタンパク質量の摂取量が足りていないと低栄養に陥ってしまうことなどが分かってきています。

また、動物性ではなく植物性のタンパク質を多く含んだ食事をとることで、慢性腎臓病を予防することができる、という研究も出ています。

そのため、積極的に植物性タンパク質を摂取することを推奨しています。

Q. セミナーにはどのような方が参加されているのでしょうか?

「家族や知り合いに生活習慣病の人がいて、慢性腎臓病のリスクについて知りたい」「健康診断で血圧や血糖値、コレステロールが高いといった指摘を受けた」といった方々が参加されています。

セミナーに参加された方で、「セカンドオピニオンを伺いたい」と来院された方もいました。

Q. 食を通じた予防医療の重要性を伝えるため、オフラインのイベントにも積極的に参加されているそうですね。

先日は、丸ビルで開催された、三菱地所株式会社が主催する体験型ウェルネスイベント「Will Conscious Marunouchi 2022 まるのうち保健室 ~私と向き合う時間~」に参加しました。

eHealth Clinicと同じように、「食を通じた予防医療」を伝えているMOON TREATSの代表と一緒に、仕事にプライベートに全力で取組む女性たちに向け、「女性のホルモンバランスを「食」で整える」をテーマにトークイベントを開催しました。

生理、妊娠・出産、更年期…常にホルモンバランスに左右される人生を送る女性たちに向け、心身の不調をおさえるために女性が積極的に摂取したい栄養素や、普段の食事で気を付ける点などをお伝えしました。

沢山の方に集まって頂き、また「生理中に摂取した方がいい栄養素は?」「マグネシウムが多く含まれた食べ物は?」など、多くの質問も頂きました。

Q. 最後に、今後実践していきたいことを教えてください。

クリニックのミッションである「医療を通じ、働き盛りの人の健康を支え、社会をエンパワーメントする」を実現していきたいです。

ビジネスパーソンの課題と考えているのが「プレゼンティズム」

会社に出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題が作用して、パフォーマンスが上がらない状態のことを指します。

出勤しているため、勤怠管理上は問題にはなりませんが、仕事の生産性が低下しており、企業としても大きな問題です。

アメリカでは、プレゼンティズムにより、年間 1,500億ドル(約15兆円)の損失が出ているとも言われています。

社員に高いパフォーマンスで働いてもらうためにも、企業はこの課題に取組んでいく必要があるでしょう。

企業と一緒に、毎日口にする食事と医療の両方で、従業員の健康をサポートし、生産性を高めていければと考えています。

【天野 方一(腎臓専門医・指導医、日本医師会認定産業医、抗加齢医学専門医、博士(公衆衛生学))】

埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を終了。腎臓病学や高血圧学の臨床や研究に従事し、腎臓専門医や抗加齢医学専門医などの資格を取得。大学病院の医師として勤務を行いながら、予防医学やアンチエイジングの重要性を実感。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、eHealth clinicを2022年4月に開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。

【eHealth clinic 新宿院】

所在地:東京都新宿区新宿2-6-4 新宿通東洋ビル 3F
院長:天野方一医師

HP:https://ehealthclinic.jp/

「医療を通じ「働き盛りの人・家族」の健康を支え、社会をエンパワーメントする。」をミッションとする健診・内科クリニック。デジタルを最大限活用することで、患者一人ひとりのニーズに寄り添った診療体験の創出を目指す。企業向けの健診・メンタルヘルス・産業医等の医療ソリューションを提供している。

文/フードマーケター emma

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