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2022年の電子コミックヒット作品ランキング、青年コミック部門1位は「パリピ孔明」、少年部門1位は?

2022.12.31

2022年はどんな電子コミックが流行ったのか。また、2023年に注目すべきタイトルとは?

大日本印刷が丸善ジュンク堂書店、文教堂及びトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto」はこのほど、honto電子書籍ストアの販売データをもとに「2022年電子書籍コミックのヒット」と「2023年注目タイトル」の調査を実施。その結果をカウントダウン形式で発表した。

少年コミック部門〜1位は『逃げ上手の若君』、注目タイトルは『黄泉のツガイ』

1位は『逃げ上手の若君』だ。アニメ化・実写映画化された『暗殺教室』の作者・松井優征さんの新作で『週刊少年ジャンプ』2021年8号から連載が開始され、8巻まで刊行されている。北条時行の生涯を描く歴史漫画で約5年ぶりのジャンプ連載ということもあり注目が集まっている。

3位の『シャングリラ・フロンティア』は2023年のテレビアニメ放送が発表された。ゲーム化も予定されているようで、今後も販売数が伸びそうなタイトルだ。原作は小説投稿サイト「小説家になろう」で2017年から連載が始まっている。9位の『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』もテレビアニメ化が決定している。本作も原作は「小説家になろう」だ。

販売伸長率上位10タイトルのうち、先に紹介したアニメ化予定の2タイトルを含め8タイトル(2、3、5、4、7、8、9、10位)がアニメ化作品だ。

2023年の注目タイトルは『黄泉のツガイ』だ。アニメ化・実写映画化された『鋼の錬金術師』の作者・荒川弘さんの新連載だ。

hontoの読者レビューでは「とにかく面白い。話の進み具合も早いし、謎は山盛りだし、シリアスと笑い割合も絶妙だし、久しぶりに「もう終わり?。」という漫画を読みました。」や「双子の兄妹がメインだけど最初の印象と逆の感じが同時におこってとても不思議、読みやすい絵で、能力バトルもあって今風なんだけどストーリーが何層もありそう、先が楽しみな漫画がまた出てきた!」など期待の声が寄せられている。

青年コミック部門〜1位は『パリピ孔明』、注目タイトルは『ザ・ファブル The second contact』

1位は2022年4月~6月にアニメが放送された『パリピ孔明』だ。流行の転生モノだが、三国志の軍師・諸葛亮孔明がハロウィンの日に渋谷に転移するという設定でストーリーがはじまる。

出会ったシンガーソングライターの英子をスターにする軍師として活躍する。アニメのオープニング曲「チキチキバンバン」は「踊ってみた」動画がYouTubeやTikTokなどにあがるなど人気が広がった。

少年コミック部門同様、アニメ化作品が7タイトルランクイン(1、3、4、5、6、7、8位)。8位の『山田くんとLv999の恋をする』はウェブコミック雑誌『GANMA!』で連載中で2023年にテレビアニメ化されることが決定している。ネットゲームを舞台にしたラブコメストーリーとかわいい絵柄は女性におすすめだ。

2023年の注目タイトルは、2度実写映画化された人気作、無敵の天才殺し屋が一般人として生活するチグハグな様子で笑いを誘いつつ、闘争などのシーンでは手に汗を握る『ザ・ファブル』の第二部『ザ・ファブル The second contact』だ。5巻まで刊行されている。

最近ではユニークな交通広告やSNS広告に注目が集まりニュースにもなっており、今後も新たな読者が増えていきそうだ。hontoの読者レビューでは「ヒーローの元殺し屋の活躍を描いた、1stから待ちに待った2ndはどうなるかと思ったら、上手く時代、時勢にマッチした背景、状況を作り出してヒーローを描いています。」、「前作が大好きだったので、続編も楽しみにしておりました。物語の中でもコロナ禍なのがさすがだと思います。」と第二部を心待ちにしていた声が寄せられた。

少女コミック部門〜1位は『海が走るエンドロール』、注目タイトルは、『真綿の檻【マイクロ】』

1位の『海が走るエンドロール』は65歳のうみ子が主人公だ。亡き夫との思い出とともに数十年ぶりの映画を観に行った先での出会いで「映画をつくる側にいく」という夢の発見をする。

honto読者レビューでは「何かを始めたいけれど、年齢が気になったり、どうしていいか分からなくて立ち止まってる人(というか私)に勇気をくれる作品だと思いました。」、「主人公が映画を作るのに、大学へ入学する勇気を見習いたい。人生に刺激がほしい、なにかが足りないとモヤモヤしている人に読んでもらいたい作品です。」など、前向きな気持ちになるという感想が多い作品だ。感情表現に「波」を使ったシーンは作品の世界観にグッと惹きこまれる。

アニメ化タイトルは、2位『薔薇王の葬列』、3位『7SEEDS』、6位『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』、10位『お嬢と番犬くん』だ。『ツンデレ悪役令嬢~』はかつて「小説家になろう」に連載されていた作品で、2023年1月からテレビアニメが放送される。

乙女ゲームに登場する王子様にプレイヤーの遠藤くんと小林さんの声が届くことがわかり、小林さんの推しキャラでもある悪役令嬢のバッドエンドを回避していくストーリー。乙女ゲームとゲーム実況の組み合わせの斬新さがうけている。

2023年の注目タイトルは、『真綿の檻【マイクロ】』だ。「マイクロ」は電子書籍ならではの「一話売り」作品のようなものだ。作者の尾崎衣良さんは『深夜のダメ恋図鑑』という作品も電子書籍でヒットとなっており、2018年にはテレビドラマ化もされた。

女性コミック部門〜1位は『悪女(わる)』、注目タイトルは『悪役令嬢と鬼畜騎士』

1位は1997年に全37巻で完結した『悪女(わる)』。2022年に今田美桜さん主演でドラマ化されたことが販売数を伸ばした要因と思われる。honto読者レビューでは、「毎日頑張って働いてる女の人に読んで欲しい漫画です。私も20代のころにこの作品にかなり励まされました。超おすすめです。」、「絵に時代は感じるけれど、会社の中でのがんばり方とか抱く想いとかって今も昔も変わらないんだなー、と思った。」と働く姿に共感する感想が寄せられた。

女性コミック部門は2023年注目タイトルも含め一迅社のタイトルが大半を占めている。ファンタジー世界のラブロマンスが支持を集める中、3位の『私たちが恋する理由』はオフィスが舞台の恋愛模様をオムニバス的に描いている。

多くの読者が「キュンキュンする!」と評し、「柱の陰から覗きつつ応援したい…そんな恋バナ本です。」というレビューもあった。作者のma2さんは同じくオフィスものの『目の毒すぎる職場のふたり』が11月からHuluで配信されており、オフィスラブのシチュエーションが好きな方は注目の作家だ。

BLコミック部門〜1位は『G・DEFEND』、注目タイトルは『ドラッグレス・セックス 辰見と戌井』

1位は1993年連載開始の『G・DEFEND』。2021年から電子書籍の販売が始まったことで販売数が大きく伸びた。現在72巻まで発売されている。2位の『夜明けの唄【単行本版(電子限定書き下ろし付)】』は本作がデビューのユノイチカさんの作品。10月にはLINEクリエイターズ着せかえランキングで1位を獲得する※1など人気の高さがうかがえる。

2023年の注目タイトルは『ドラッグレス・セックス 辰見と戌井』。2018年に前作がでており、2022年5月に本作が出た際には「前作のラストで結婚している様子がチラリと描かれていて、もっと読みたいなぁって思っていた待ちに待った続編。しかも上下同時とか神か!(笑)」、「前巻だけでもかなり嬉しかったのに、また更に続編が出るとは露知らず歓喜の購入です。」と、honto読者レビューに喜びの声が寄せられた。

Z世代〜2022年ヒットタイトルと2023年注目タイトル

Z世代調査では青年コミック、TLコミック以外のジャンルで全体とは違う作品趣向がみられる。少年コミック部門の『ウィッチウォッチ』、『SAKAMOTODAYS』は『週刊少年ジャンプ』で連載されており、どちらも「次にくるマンガ大賞」の入賞作品だ。少年部門3位の『トモダチゲーム』、少女コミック部門2位の『モエカレはオレンジ色』はどちらもジャニーズ事務所所属タレント主演で2022年に実写化され、メディアへの露出が増えていた作品だ。

近年、BL要素がある作品のメディア化も一般的になりつつあり、Z世代ではその要素をもつタイトルがBL部門以外にもランクインしている。青年コミック部門『みなと商事コインランドリー』はBLジャンルに属していないが、実写ドラマ化され注目が集まった作品だ。

BLコミック部門1位の『誰か夢だと言ってくれ』は集英社のコミックアプリで連載されており、honto本の通販ストアでのグッズ販売でも人気を集めた。少年コミック部門の2023年注目タイトル『光が死んだ夏』はBLジャンルではないが、男性二人の友情を軸にストーリー展開されるブロマンス要素がある。

<調査方法>
honto電子書籍ストアの販売データをもとにコミック6ジャンル(少年・青年・少女・女性・BL・TL)の販売冊数を100位まで集計。ベストヒットは2021年の販売実績から2022年の販売実績の伸長率順位と販売冊数順位でランキングを選出。2023年の注目タイトルは2022年に販売実績100位内に初出タイトルの販売実績から選出。Z世代は誕生日が1995/1/1~2004/12/31の会員の購買データを集計し同調査方法で選出。
(無料作品やキャンペーンなどでの無料販売期間の販売冊数は除く。)
<調査データ期間>
2021年販売実績:2020年11月1日~2021年10月31日
2022年販売実績:2021年11月1日~2022年10月31日

出典元:hontoPR事務局

構成/こじへい

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構成/DIME編集部


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