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失敗ばかり繰り返してしまう人はどうやって成長すればいいのか?

2022.12.31

連載/FIREの向こう側

世はすっかり「FIREブーム」。資産運用でお金を殖やし、「経済的な自由を得よう!」とうたう記事やテレビ番組がずいぶんと増えた。が、それらに現実味を感じることができずうんざりしている人も多いだろう。

どうしてFIRE(Financial Independence,Retire Early)は遠いものに感じてしまうのか――『投資をしながら自由に生きる』の著者で、自身もFIREしたという投資家の遠藤洋さんに、本企画では素朴な疑問をぶつけてみることで「自由に生きる」ための方法を探っていきます。

Question「部下が同じミスを繰り返して成長しない」

「部下に何度指導しても、同じような失敗を繰り返し、成長が見られません。なぜ失敗を繰り返してしまうのか、どうやったら失敗から学んでくれるのでしょうか?」(46歳・会社員・男性)

Answer「大きな痛みを伴う自分事として向き合えないと、失敗からは学べない」

失敗から学ぶことは多く、取り返しのつかない致命的な失敗は避けながらも、小さい失敗はしたほうがいいということを前回お話ししました。しかし、同じ失敗を繰り返してしまったり、失敗から上手に学ぶことができない人も多いのかもしません。

失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいか。失敗から学びを得るためにはどうしたらいいか。失敗を成功につなげるにはどうしたらいいか。今回は「失敗との向き合い方」についてお話しします。

失敗に伴う痛みの大きさに比例して人は学ぶ

そもそも、失敗した後に「痛みを伴うか」で、向き合い方はだいぶ変わってきます。僕は会社員も、自分で会社を作って経営するのも両方経験しましたが、会社員時代の失敗って正直痛みを伴わないんですよ。

もちろん上司から怒られたり評価が下がるといったことはありますが、例えば自分の給料が減るとかもらえなくなるというレベルの痛みまではないじゃないですか。だから、良くも悪くも「守られた環境」の中で失敗しているっていう感じですね。

人は「自分が伴う痛みの大きさに比例して学ぶ」のだと思います。

例えば、社内で「新規事業をやりましょう」と言われ、僕が責任者として立ち上げたとします。半年、1年やっても売り上げ立たず、その新規事業は閉じましたってなっても、多分僕の給料は変わらないですよね。会社員である以上、僕が食べていけなくなることはないんですよ。

たしかに「上司に怒られる」というのは「痛み」ではあるのですが、怒られるときって自分が悪いという部分ももちろんあると思うのですが、多少どこかで「なんでこんなに怒られるんだろう」「俺はそんなに悪くないんだけど…」という思いってありませんか?

「市場環境が悪く…」とか、できない言い訳をいろいろするんですよね。

でも、会社を辞めて自分でその事業をやったときに事業が失敗してしまったら収入はなくなり、食べていけなくなるんですよ。

まったく同じ2つの失敗なんですが、ちょっと上司に怒られたりするくらいで特に自分の生活に影響ない状態と、金銭的に食べていけなくなるっていう状態で、やっぱり大きく違うんですよね。

デモトレードでは本気で学ぼうとしない

このようなことは投資の世界でもよく見られます。

例えばデモトレードで勝っても負けても、本気で学ぶ人は少ないんですよね。別に負けても失うものが何もないときって「たまたま運が悪かっただけ」、勝ったとしても「やっぱ投資の才能あるかも」と考えがちだったりします。

ところが、実際に自分の資金を投じて投資を始めると、やっぱり人って本気になりますし、負けたときに「なんで負けたんだろう?」って真剣に考えるようになるんです。

そうやって投資の実力も身についていくので、デモトレードで練習することも大事なのですが、実際に入金して本気でトレードと向き合って学んでいくのはもっと大切ですね。

ところが、せっかくリアルなお金をかけても学ぼうとしない人も、確かにいます。

以前、個人事業主で投資もしている方から「含み損を抱えてしまったら『もう見たくない』とログインすらせずに放置してしまったり、損切りしてもそこから学ぼうとせず、『なかったことにしよう』と忘れようとしてばかり。投資に対して面と向かい合って学ぶことができません」と相談を受けたことがあります。

自分のお金を投じて儲かったり損したりするのに、なんで「自分事」として捉えられないのかないのか。逆説的ですが、もしかしたらそういった人は「投資で自分のお金を増やすこと」に対して、そんなに興味がないのかもしれないですね。自分の中で「投資でお金を増やすこと」の「優先順位」がそこまで高くないのではないかと思います。

実際、その人に聞くと「自分には投資の才能がないから儲けられなくても仕方ない」「今回の損失も仕事を頑張って稼げば補えるから諦める」と、残念ながら消極的でした。失敗から本気になって学べば成長できると思うのですが、「投資で増やす」より「仕事で稼ぐ」というほうがおそらく優先順位が高いのではないかと感じました。

それはその人の価値観とか優先順位ですし、自分が真剣に向き合って高いモチベーションが保てるフィールドで戦うことが大事なんじゃないかなっていう気はします。

「会社員と自営業」は「共産主義と資本主義」に似ている

ちなみに、独立して自分で事業を始めるようになると、「失敗から学ぶ」というほど悠長なことは言っていられなくて、僕自身も経験があるのですが、もう明らかに売上が立っていないとわかっているので、正直「痛み」じゃなくて「このままだとヤバい」という感覚ですね(笑)。

「ヤバい、何とかしなきゃ……」とただただ危機感しかなく、現状を打破しようとガムシャラになって働きました。だから、失敗から学ぼうとかっていう次元ではないんですよね。

ただ、会社員だったらここまで寝る間も惜しんで働きはしなかったと思うし、そこまでできる人は少ないですよね。

この「会社員」と「独立」の違いって、共産主義と資本主義の違いかなっていう気がします。

会社員って、ある意味で働いても働かなくても一律で給料がもらえるわけですよね。頑張ったからといって、その月の給料が劇的に増えることもない。

一方で自営業者や経営者、フリーランサーは働いたら働いただけ報酬が増える可能性がある。これってまさに資本主義で、「行動した結果」と「結果に対する報酬」がリンクしていることがすごく大事なんじゃないかなと思います。

時間への先行投資

ただし、独立したての頃は、頑張っても時間通りに報われるとは限りません。逆に、成功した起業家の方は頑張ってる時間以上のお金が入る仕組みができています。これは「時間に先行投資してる」とも言えます。

例えば「ブログ収益」をイメージしてもらうとわかりやすいと思うのですが、頑張っているのに最初はその頑張りに比例はせず収益はゼロで、支出はかかるのでマイナスですよね。今は報酬ゼロだとしても、将来の報酬のために自分の時間とお金といったリソースを減らしながら“投資”をしていくわけです。この“投資”の期間は苦労も多いですよね。

ところが、そこから軌道に乗ってくると、ブログを頻繁に更新しなくても安定して収益が増えていくようになる。「失敗」というのは、その“投資期間”に辞めてしまうこと、とも言えるかもしれませんね。

今回のまとめ「失敗の痛みの大きさに比例して学ぶ。自分事として捉えよう」

同じミスを繰り返さないよう「自分事」と捉え、どうやったら同じミスを二度としないか、どうやったら失敗を成長につなげることができるのか、失敗したときには「次に生かす」という考えを持つことが大切です。

そして、会社員を辞めて独立しても、すぐに儲かるというほど簡単ではなく、失敗の連続でしょう。しかしこの「失敗」というのは成功するための“先行投資”のような面があります。実は“先行投資”という点で、個人で稼いだり自分で会社を経営したりすることとカジノの「ポーカー」はすごく共通点があると思っています。次回はそんなポーカーから学ぶビジネスについてお話したいと思います。

文/遠藤 洋(えんどう・ひろし)
投資コミュティixi主宰、投資家・自由人。1987年埼玉県生まれ。大学在学中にアルバイトで貯めたお金を元手に知識ゼロの状態から投資を始める。大学卒業後、ベンチャー企業に入社。26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大18倍、1銘柄だけで億超えのリターンを達成。その投資経験をベースに、経営者、上場企業役員、医師、弁護士、ビジネスパーソンなど、これまで1600人以上の個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出。現在は投資をしながら1年のうち半分は国内外を旅して自由を謳歌しつつ、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れている。

構成/向井翔太


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