日本最高峰の革「栃木レザーWコガシ」を採用
キャッシュレス時代となって、筆者も現金でものを買う機会は減った。それでも、コンビニなどで少額購入をするときは、もっぱら現金を使う。
これで、地味にストレスなのが、五千円札や一万円札で数百円のものを買ったときに、お釣りを財布に入れるときの、ちょっとした煩わしさ。
筆者は長財布を使用しているが、まず財布をカバンから取り出し、紙幣を店員に渡し、お釣りをもらったら小銭入れのファスナーを開け、紙幣スペースと小銭入れに分けて入れ、財布をしまう……こう書いてみると、意外とアクションが多くて面倒。
それに、時々やってしまうのが、小銭入れのファスナーを閉め忘れて、地面に小銭を落としてしまうこと……
■スマホもお金も入る余裕の収納スペース
こうしたプチストレスを解消してくれるのが、「ズボラスマポ」。「スマポ」は、「スマホポシェット」の略。「ズボラ」のそのとおりの意味で、ズボラに使えるポシェットというコンセプトの商品になる。
素材は、日本最高峰の革とされる「栃木レザーWコガシ」。触ってみると心地よいくらいに柔らかく、持ってみると意外と軽い。約120gだという。
スマホポシェットというからにはスマホを入れられるが、サイズは余裕をもって作られている。
スマホを手帳型ケースに入れたままでも収納できる設計で、iPhoneについては一番大きいiPhone13proMaxもラクラク収納。筆者は、スマホにネックストラップをつけているが、もちろん問題なく入る。
また、キーチェーンがついており、家の鍵はここに固定しておけば、バッグに手を入れて鍵を探す手間が省ける。
■紙幣と硬貨を仕分けるシンプルな仕掛け
そして、本製品の最大の特徴となるのが、紙幣と硬貨の「自動仕分け」。口を開けると、2つに分かれた収納スペースが見える(これにプラスしてミニポケットがついている)。
買い物でレジからおつりを受け取ったときに、紙幣と効果を分別しないで入れてしまっても、硬貨は外側の硬貨ポケットに集約されるという機能だ。
仕掛けは単純。両スペースの底に硬貨が通過できる隙間があいており、紙幣やレシートはそのままに、硬貨だけは硬貨ポケットに行くわけ。
そのため、通常の財布のように、レジの前で仕分けにもたつかずにすむ。
買い物を急いでいたり、レジで行列ができているときは、とてもありがたい。フォーマルな場では使いにくいかもしれないが、普段の近所の買い物ではこれ一択で良さそうだ。万人におすすめできる、アイディア商品だと思う。
ちなみに、本製品には、「ズボラサコッシュ」という姉妹品もある。こちらは横長である以外は、仕様はほぼ同じ。好みに合わせてチョイスすると良いだろう。
開発・製造は、革職人の兄弟が営む新進工房(大阪府柏原市)。ちょっとした一工夫が秀逸な注目のクリエイターだ。両製品とも、MakuakeやCAMPFIREで成功したのち、公式オンラインショップで販売中。興味のある方はチェックしよう。
・新進工房公式サイト:https://sennyu.jp/
文/鈴木拓也(フリーライター)