外付けモニターは、今やビジネスの必需品だ。
ただし小市民の筆者の場合は、この外付けモニターを「サボりの道具」として活用する。
2台の画面で仕事をより効率的に……などという意識の高いことは言わない。
それはそうだろう。筆者は生まれながらの庶民なのだから。
よりクリエイティブなサボり、よりエキサイティングなサボりを可能にする外付けモニターを探していたら、Makuakeにそれらしきものがあった。
4Kタッチスクリーン搭載モニター『DESKLAB』である。
今回はこの『DESKLAB』を使って、思う存分仕事をサボろう!
画面サイズに似合わない薄さ
15.6インチサイズの『DESKLAB』を、テーブルの上に置いてみる。
やはり、これだけのサイズのモニターは大きい。
「ドン」という感じでスペースを占有してしまう。
が、実際に手に取ってみると意外な薄さだ。何しろこの製品の厚みは5mmから11mm。タブレットの延長線上のような具合だ。
なお、筆者の自宅に届いた製品サンプルには画面に小傷があった。
これが金を出して買ったものであれば、筆者は販売者に文句を言っているだろう。
しかし、これは貸与された製品サンプル。それに「傷がある」ということは、むしろ歓迎すべき現象。
筆者以前に誰かが試用していた証拠だからだ。
サンプルは使い込まれていなければならない。「確実に動作する」という何よりの証を確認した筆者は、早速ノートPCに『DESKLAB』をつないでみた。
一言で言い表せば、そこは「どこまでも広がる平野」だった。
贅沢過ぎる外付けモニター
筆者がモンゴルをバックパック旅行したのが2011年。
生まれてはじめてユーラシア内陸部の草原を見た時は、日本とのあまりの違いに驚愕すらしてしまった。
緑の土地と青い空。そこに山と呼ばれるものは一切なく、「世界はこんなに広かったのか!?」と心の底から強く感じた。
『DESKLAB』を起動させた5秒後に筆者が感じたことは、それとほぼ一緒だ。
解析度が大きい分、表示も小さくなっている。
ノートPCのメインモニターと比べると一目瞭然で、単刀直入に言えばメインモニターよりサブモニターのほうがスペックが高い。
サイズはノートPCのほうが大きいのだが……。
Windowsも、メインモニターより『DESKLAB』のほうが「サイズの大きいモニター」と認識してしまっている。
こ、これはあまりに贅沢過ぎる外付けモニターじゃないか!?
妥協のないHi-Fiスピーカー
『DESKLAB』の最大の特徴は、デュアルHi-Fiスピーカーを搭載しているという点だ。
ノートPCにデフォルト搭載のスピーカーはどうしても貧弱な性能の代物で、故にBluetooth接続のワイヤレススピーカーをつないだりする。
が、『DESKLAB』を使っている最中はそのような手間は必要ない。
今
回は筆者の大好きなジャズを流してみる。やはりここはトロンボーン奏者のJ・J・ジョンソンの曲で試そう。
ジャズの歴史は、組織的な集団演奏からミュージシャンたちが「自由」と「即興」を求めた歴史でもある。
日本の高校の吹奏楽部でよく行われているのは1930年代に全盛を迎えたスウィング・ジャズだが、それ以降に開花したビバップ・ジャズは演奏者個人の感性をフル活用する形態だ。
それに従って、曲自体のテンポが高速化・高音化した。これはトランペットやアルトサックスの奏者には有利に働いたが、そもそもが中低音を担当するトロンボーンではまったく対応できない……と思われていた。
が、J・J・ジョンソンはスウィング・ジャズでは滅多に使われない高音域を使い、驚異的なタンギングも駆使してトロンボーンに新たな可能性を加えてしまった。
吹奏楽でトロンボーンを弾いていた人がアルバム『ダイアルJ.J.5』を聴いたら、誰しもが腰を抜かしてしまうだろう。
一体どういう仕組みで、このような高速演奏が可能なのか。
そして『DESKLAB』で『ダイアルJ.J.5』を聴くと、J・J・ジョンソンの超絶テクニックを骨の髄まで堪能することができる。
ああ、ここで彼はこういうタンギングを繰り出してるんだな……という具合に。
上司の目を盗んで4K画像ゲーム
『DESKLAB』のMakuakeでの販売価格は5万8,750円。一般販売予定価格は7万520円となっている。
この数字が高いか安いかはさておき、『DESKLAB』は「究極のサボりガジェット」であることには間違いない。
随分とセコい発想と思われるかもしれないが、筆者は大真面目だ。
最近ではPCゲームの4K化も加速している。
しかしノートPCデフォルトのモニターのせいで、そのゲームの本領を100%体験できないということもある。
そこへ『DESKLAB』を導入すれば、上司の目を盗んで4K画像のゲームをこっそりプレイ……ということだってできるかもしれないのだ。
そして、PC作業主体の仕事に従事する誰もが外付けモニターを所有する時代は、既に目の前まで迫っている。
【参考】
どこでも作業効率UP!持ち運びできる4K高画質タッチモニターDESKLAB-Makuake
取材・文/澤田真一
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