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教えてかなえ先生!悲しいニュースが多い今、不安な気持ちへの対処法

2022.12.25PR

不安への処方箋

過酷な環境に晒されつつある現代のビジネスパーソンの悩みは多い。だが、日々直面する課題の中には、私たちの人生をより豊かにするためのヒントが詰まっているという。異色の経歴を持つVTuberの短期集中連載、スタート!

※「教えてかなえ先生」は、雑誌「DIME」で好評連載中。本記事は、DIME1月号に掲載されたものです。

 

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不安への処方箋

「物価高や円安、戦争など悲しいニュースばかりで気分が落ち込んでしまいます。
どう気持ちを整理すればよいのでしょうか?」

【結論】打ち克つ方法はただひとつ。不安の正体を暴くこと!

 毎週、YouTubeで視聴者のお悩み相談会を実施している私のもとには、こういったお悩みが多数寄せられます(今回は連載初回なので〝よく寄せられる悩み〟として取り上げています)。

 他者に悩みを打ち明けるのはとても勇気がいることです。また、こういった悩みを相談できる場所も相手も見つけられずに、困っている方は大勢いらっしゃいます。

 確かに、ここ2、3年を振り返ってみても、新型コロナウイルス感染症の流行やそれに伴う制限の多い生活、今年に入ってからは戦争や記録的な円安、物価高などなど、毎日と言ってもよいほど不安を覚える報道が増えています。

 漠然と今後の生活や将来に不安を感じている人は、きっと少なくないでしょう。この記事に目を通してくださっている読者の皆様の中にも、モヤモヤとした気持ちを抱えながら過ごしている人はいるのではないでしょうか。

 お悩みについてお答えする前に、お話ししたいことがあります。それは「不安は誰もが持つモノ」であり、不安を覚えること自体が悪いことではないということです。

 一方で、不安で胸がいっぱいになってしまう状況は、心身ともにあまり良いことではありません。不安をはじめとする不快感情とうまくつきあっていく術を身につける必要があるでしょう。

 そこでお伝えしたいのは、「自分ではどうしようもできないことまで、自分事のように抱え込んでいないか」改めてチェックしてほしいということ。また、不安と向き合うことは、自分自身を成長させるチャンスすら秘めています。

不安の正体

実際には、一瞬でこのどちらかに分別できるケースのほうが少ない。「どこまでが自分事か」を整理することが重要で、そのためにはもちろん他人に相談して構わない。

不安を分別し、解像度を上げて「課題を探してみる」

 具体的にどうすればよいのでしょうか。イメージとしては、ゴミの分別に近いのかもしれません。落ち込んでしまう原因や不安を覚える理由を言語化し、解像度を上げるのです。不安が原料になっている心のモヤモヤを〝幽霊〟に例えると、この作業は〝幽霊に光を当てるような作業〟に当たります。そうすれば、幽霊の顔に見えていたものが実はただの天井のシミであるとわかると安心できる──といったように、心の平穏を取り戻せるかもしれません。

 そもそも不安は、「自分で解決できそうな不安」と「自分では解決が困難な不安」の2つに大分けるできると私は考えています。

 具体的に、以下の2つをこのどちらなのか分別してみましょう。

・重大な会議が明日に迫っていて漠然と不安を覚える。

・歴史的な円安や物価高のニュースを目にすると不安に襲われる。

 仕事で苦手な役割を任せられていて不安を覚えているならば、会議同席者にサポートを事前に依頼するといったアプローチが考えられます。前者は、不安の特定と対策を講じることは多くの人にとって比較的容易でしょう。不安の理由を正しく整理して問題の解像度を上げることにより、漠然とした不安は現実的な課題へと姿を変えてアナタの前に現われてくれるようになります。

 一方で、「円安や物価高」についてはどうでしょうか? 当然ですが、この問題はあなたがスーパーヒーローでもない限り、自分ひとりでは解決が困難な問題です。

 しかし、解決が困難な内容だからといって放置してよいわけではありません。不安になるならニュースを見なければいいという意見も出てきそうですが、否が応でも様々な情報を浴びてしまうような超情報化社会では、情報を完全にシャットアウトすることは難しいうえに、情報弱者として社会から取り残される可能性も出てきてしまいます。

 ここでアプローチを変えて、「仕事の悩みも円安も、どちらも〝不安”ではあるものの、どういった性質の違いがあるのか?」と考えてみましょう。

 円安のような、自身での解決が難しい大きすぎる問題について、「自分で解決できそうな内容」と違い不安を覚える理由を具体的に説明できない(原因を特定できない)人は多いでしょう。これは、不安を抱く対象に関係する知識の乏しさなどが原因で、問題を正確に自分事として捉えることが難しくなっているからです。

 よって、今回の場合、「そもそも円安とは?」「円安の問題は?」「自分の生活への影響は?」などの知識を順番に仕入れてみましょう。次第に問題の解像度が高まり、多面的に構成されている現実を自分事に落とし込めるようになって、漠然としていた不安を具体的な課題に変換することができるようになるはずです。

 このように「不安」は、一般的にはネガティブな感情と捉えられがちですが、考え方や対処法を身につけるだけで、成長の糧へと変貌を遂げるモノになるのです。

まずできることは「不安を書き出してみる」

 さて、不安の対処法についてある程度イメージが出来上がったところで、ここからは不安とのつきあい方について具体的にお話ししようと思います。

 個人的にオススメしているのは、日記を書くことです。自分の感情や頭の中にあることを文章という形で出力することは、ビジネスパーソンに必要な文章力や語彙力の向上だけでなく、自分の考えを整理する能力を身につけることにもつながります。また、日記の中に調べてみた内容を改めてまとめて不安に対応させることで、知識の整理や課題の解像度を向上させることも可能になります。

 さらに、過去の日記の文章を見返すことによって、成長を実感できるようになるなど、日記は日々のパフォーマンスに良い影響を与える効果を持っています。

 もちろん、すべてを日記に記す必要はなく、無理なく続けられるところから始めていただければと思います(三行日記や不安になった時にどんな場面で不安を覚えたのかを記録するだけでも十分効果的でしょう)。

 不安が喚起されやすくなっている社会だからこそ、この記事がご自身の心とのつきあい方を見つめ直すひとつのきっかけになれば幸いです。

犯罪学教室のかなえ先生

犯罪学教室のかなえ先生
元少年院の先生で、犯罪心理学や教育犯罪学の知見からニュースなどを解説するVTuber。近著に『もしキミが、人を傷つけたなら、傷つけられたなら』。

YouTubeはコチラから

©夢乃とわ SDイラスト/紀羅わたり

【参考】https://dime.jp/genre/1361909/

かなえ先生の連載も読める!DIME最新号の特集は「ヒット商品BEST100」「トレンド大予測2023」、特別付録はLEDアクリルメモボード

 

コロナ禍3年目、全国的な外出自粛が要請されなくなったことや全国旅行支援が実施されたことで、各地で人出の回復が進んだ。その一方で、円安と物価高が止まらず、生活へ大きな影響を及ぼした。そんな状況下でヒットした商品・サービスとは?DIME最新号では、消費者の心をつかんだ商品・サービスをIT、家電、フード、日用品などのジャンル別に紹介。これを見れば時代の新潮流がわかるはず!

また、DIME最新号の付録は、いろんな使い方で楽しめるインテリア雑貨「LEDアクリルメモボード」。20cm×20cmの透明なアクリルパネルに、同梱される白いペンで文字やイラストで描き込めるようになっており、土台となるウッドベースにこのアクリルパネルをセットすると、7色に切り替えられるLEDライトによって、ライトアップできるデスクトップインテリア。20cm×20cmというサイズ感なので、文字だけでなく、表、グラフ、図などはもちろん、好きなイラストや絵を書き込めます。ちなみに、書き込んだ文字やイラストは同梱されている布できれいに拭き取ることができるため、何度でも書き直すことが可能。また、好きな写真やイラストをアクリルパネルの下に敷けば、トレースしてイラスト化することも可能だ。デスクトップでカレンダーやTo Doリストして使うこともできれば、家族が集うリビングやダイニングに置いて伝言板として使ったり、お店のテーブルやカウンターにメニューボードして使うこともできるので便利。家族や職場の同僚とのコミュニケーションを高めるために、推し活や趣味を盛り上げるために、このおしゃれな付録「LEDアクリルメモボード」を活用してみてはいかが?

【参考】https://dime.jp/genre/1515663/

構成/DIME編集部

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