特殊レンズの最適配置により、小型・軽量ながらも優れた描写性能を発揮
パナソニックは、デジタル一眼カメラLUMIX Gシリーズで採用している「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠した交換レンズの新製品として、「H-ES12035」を2023年2月16日に発売する。価格は115,500円。
「H-ES12035」は、ライカカメラ社の品質基準に基づき、ライカカメラ社が認定した測定機器と品質保証システムによって生産されている「ライカDGレンズ」に属するモデル。ズーム全域でF2.8「ELMARIT(エルマリート)」の明るさを実現した大口径標準ズームレンズで、広角24 mmから70 mm(※)までの領域をカバーしているので、幅広いフィールドに対応できる。
また、特殊レンズ(UED・UHR各1枚、非球面レンズ4枚)を最適に配置することにより、機動性の高い小型・軽量ながらも優れた描写性能を実現。新たにUHRレンズに透過率の高い硝材を採用したこと、レンズ内部の不要光をカットする遮光部材を追加したこと、独自技術のナノサーフェスコーティングにより、ゴーストやフレアの少ないクリアでより自然な色彩表現が可能となった。
なお、ナノサーフェスコーティングとは、ナノレベルの微細構造を持つ、超低屈折率の薄膜をレンズ表面に形成することで、可視光域(380~780nm)の全領域で光線の反射を飛躍的に低減する高水準の反射防止コーティングとなる。
手ブレ補正機能「Dual I.S. 2」にも対応、あらゆる撮影シーンで発生する手ブレを強力に補正
さらに、手ブレ補正機能「Dual I.S. 2」にも対応しており、あらゆる撮影シーンで発生する手ブレを強力に補正して排除。最短撮影距離はワイド端で15cm、最大撮影倍率が0.21倍(焦点距離17mm時)で、被写体にぐっと寄った大きなボケ効果のある印象的な表現も可能だ。
そのほか、高まる動画撮影ニーズに合わせ、高速・高精度で静粛性に優れたAF制御に加え、ピント位置変化時のブリージング現象の抑制、MF時のリニア/ノンリニアの切り替え、リニア時の回転角度の設定が可能。輝度変化が大きいシーンでも、F値変化をなめらかに制御することで露出変化を低減する絞りのマイクロステップ制御にも対応している。
最大径×長さはΦ67.6×約73.8mm、質量は約306g(レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップを含まず)。レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズポーチを付属する。
※35mm判換算。
製品情報
https://panasonic.jp/dc/products/g_series_lens/leica_dg_vario_elmarit_12-35.html
構成/立原尚子