いまや、オンラインとオフライン両方の会議をこなす必要があるビジネスパーソン。特にファシリテーター役であれば、両方のスキルを上げたいものだ。オンラインとオフラインとでは起きる問題が大きく異なることもあり、ファシリテーションにもスキル向上が求められる。
そこで今回は、ファシリテーターを育成するBTFコンサルティングの小川芳夫氏に、オフライン会議にプラスして求められるオンライン会議のファシリテータースキルのテクニックを聞いた。
オンラインとオフライン会議で求められるファシリテーション技術は変わらない?
オンライン会議とオフライン会議ではファシリテーション技術は変わるのか。小川氏に尋ねたところ、「オフライン会議でのファシリテーションで必要なスキルと、オンライン会議でのファシリテーションで必要なスキルは大きく変わるものではない」と返ってきた。
「強いて言うのであれば、求められるスキルレベルがオンライン会議のほうが高いということです。少しファシリテーション経験がある程度では難しいでしょう。
会議には開催する目的があり、会議終了時点で到達したい目標があり、その目標に到達するための議論プロセスの設計が鍵です。会議参加者の心理的な安心安全を担保し、発言者の意見を発言者に確認しながら分かりやすく見える化し、複数の意見をつなぎ合わせながら新たなアイデアを引き出すことによって、目標に到達できるスキルレベルが必要です。誰でもすぐにできる特効薬のようなものはありません。オンライン会議を上手にファシリテートできるレベルのスキルを身につけるためには経験を積むことが大切です」
@DIME公式通販人気ランキング