Netflixでは定番人気の、料理対決番組。
格式高い料理やスイーツだけではなく、カジュアルなバーベキューや家庭料理、そして本作のスナック菓子のようにバラエティに富んだテーマで激しいバトルが展開されている。
2022年11月30日よりNetflixで独占配信中の『スナックvsシェフ ~華麗なるオヤツ~』は、アメリカで製作されたバトル系リアリティ番組で、現在1シーズン・全8話が配信中だ。
司会はコメディアンで俳優のメーガン・スタルターとハリ・コンダボル。
<あらすじ>
プリングルズ、キットカット、オレオ、チートス・・・・・・日本でもお馴染みのスナック菓子をシェフが真似して手作りしてみたら、一体どうなるのだろうか。
全米から厳選された12名のシェフたちが、人気スナック菓子の再現やオリジナルスナックの開発を行い、発想の斬新さや見た目の美しさ、そして美味しさを競い合う。
審査員を務めるのは、食品科学者や食品開発者などスナック菓子の専門家。
最終決戦では、優勝者が賞金5万ドルを獲得する。
<見どころ>
私たちが普段何気なく食べているお手ごろ価格のスナック菓子も、実は各食品メーカーの開発者が試行錯誤を重ねて誕生させた、企業努力の結晶だ。
完成したスナック菓子は、科学的に研究し尽くされた製法と材料を用いて、厳しい品質管理のもと食品工場で大量生産される。
そんな市販の人気スナック菓子を、個人のシェフが真似して手作りするという発想が、とても斬新で面白い。
食品メーカーの開発者とシェフ、食へのアプローチの仕方も働き方も全く異なるが、“食のプロ”という共通点がある。
きっと食品メーカーの開発者は「簡単に真似されてたまるか」と思うだろうし、シェフの方も「絶対にそっくりのものを再現してみせる」と職人魂を燃やすのだろう。
たとえば手作りプリングルズの回では、舌にフィットするあの独特の曲線を作り出すのに、ほとんどの参加者が苦労している。
特に大変そうだったのが、手作りキットカット。
薄いウエハースを3枚重ねてから細長く切断するキットカットは、人間の手作業で作るにはかなり難易度が高く、一般的イメージよりもかなり繊細なお菓子だ。
そもそも長い時間をかけて企業が開発したスナック菓子を、短い制限時間内で個人がぶっつけ本番で作ろうなんて、最初から無理があるのかもしれない。
しかし厳しめの条件だからこそ、料理バトルとしての面白さが増しているように思う。
Netflixシリーズ『スナックvsシェフ ~華麗なるオヤツ~』
独占配信中
文/吉野潤子