マンガを中心にアニメ、映画、ゲームなどのポップカルチャーの総合イベント「コミコン」。アメリカでは、サンディエゴで行われる「コミコン」が有名だが、ロサンゼルスで開催される「ロサンゼルスコミック・コン」も負けてはいない。ハリウッドを有するロサンゼルスは、映画を中心にゲーム、コミック関連の企業が多く、ポップカルチャーに敏感な気質。そんなエリアで開催される「コミコン」が盛りあがらないわけがない。
今回はそんなポップカルチャーの最前線「ロサンゼルスコミコン」に参加。日本とアメリカのポップカルチャーの捉え方の違いをレポートする。
11年目を迎えた「ロサンゼルスコミック・コン」
12月2~4日の3日間開催され、126,600人と過去最高の来場者数で例年より盛り上がりをみせたロサンゼルスコミック・コン。毎年、コミック界や映画界のレジェンドがゲストとして登場するため、そのゲスト目当てで参加する人も多いが、コスプレをして参加するのを楽しみにしている人も多い。
今年のゲストは、マーベル・シネマティック・ユニバースのひとつでマーベルの新ヒーロー映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の主人公シム・リム氏をはじめ、映画『ロード・オフ・ザ・リング』の主人公フロド役のイライジャ・ウッド氏や、サムワイズ役のショーン・アスティン氏などのハリウッドスターから、『スポンジボブ』の声優トム・ケニー氏や、DCやマーベルで活躍するコミックライターやプロデューサーが集結。
会場では850以上ものコミックやゲーム関連のベンダーが集まり、コミックブックはもちろん、個性的なアーティストが自分の絵やTシャツなど商品を販売していた。
アメリカのコミコンの面白いところが、一見ポップカルチャーと関係なさそうなブースも多いところ。
たとえば、タトゥーを入れるブースがあり、アニメキャラのタトゥーをそこで入れることができたり、なぜか本物の陸軍のブースがあったり、バラエティー豊かなブースが並び、そして来場者数の半数ほどは何かしらのコスプレ衣装で来ているため、歩いている人を見るだけでも楽しい。