「ソバーキュリアス」という言葉を耳にする機会が増え、日本でも愛飲する人が多くなってきたノンアルコール飲料。そこで今回はビールを中心とした国内外のノンアルコール飲料をリストアップし、お酒のプロ・佐藤翔平さんとともにすべて試飲! その進化とおいしさを徹底調査した。
お酒のソムリエ 佐藤翔平さん
学生時代より5000種以上のビールをテイスティングし、すべて記録に残す。今年3月には初著書『うまいビールが飲みたい!』(リトル・モア)を刊行。
味わいも健康志向も追求!レモンサワー
海外ではカクテルの一種に数えられるが、日本ではお酒の1ジャンルとして定着。レモンサワーの味わいを追求する一方、健康促進が期待できる機能性表示食品として開発する動きも目立っている。
「レモンサワーありのまま製法」を採用
サントリー『のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール』オープン価格(実勢価格約132円)、350ml
レモンの香気成分を封じ込め、焼酎由来の旨味をノンアルコールのエキスとして凝縮させる製法を採用。本物の焼酎を脱アルコールして旨味成分を残し、レモンサワーの味わいに仕上げた。
〈SATO’S Tasting〉
アルコール分を抜いてしまう分、全体の味の深みはどうしても減ってしまいますが、レモンの香りも表現され、飲むとレモンサワーの旨味を感じられます。思わずレモンサワーと疑う完成度です。
クエン酸の働きで疲労感を軽減
サッポロ『LEMON’S FREE(レモンズフリー)』オープン価格(実勢価格約145円)、350ml
クエン酸の働きで疲労を軽減する機能性表示食品のノンアルコールレモンサワー。しっかり濃い果実感と飲みごたえを追求し、本物のレモンサワーを飲んだ時の満足感を実現した。
〈SATO’S Tasting〉
レモンの甘味や果実感の酸味をしっかり感じて、今回飲んだ中で一番パンチがあるように思いました。飲みごたえのあるレモンサワーが好きな人には、こちらがファーストチョイスになりそうです。
ファンケル「カロリミット」とのコラボ
キリン『キリン×ファンケル 氷零 カロリミット レモン』オープン価格(実勢価格約131円)、350ml
キリン「氷零」とファンケルの機能性表示食品「カロリミット」のコラボ商品。果汁感とすっきりした後味を重視しつつ、難消化性デキストリンの働きで食事の糖や脂肪の吸収を抑えてくれる。
〈SATO’S Tasting〉
飲んだ後に柑橘系の白い皮の部分のような苦味のある余韻を感じました。私にはそこがマイナスポイントでしたが、その部分が好きな人もいると思います。今回試飲した中ではかなりやさしい味わいです。
ブランド初のノンアルコールチューハイ
日本コカ・コーラ『よわない檸檬堂』希望小売価格150円、350ml
人気の「檸檬堂」から得たノウハウや経験をもとに誕生。厳選したレモン果汁とジンに使用するスパイスにより、ジューシーで濃厚なレモン感と、レモンサワーらしい本格的な風味を実現。
〈SATO’S Tasting〉
香り、味わい、飲み口ともにアルコール入りの「檸檬堂」と遜色ないほどの風味です。甘味はあるものの後味はすっきり。「お酒の代わりに飲もう」となるほど、ノンアルドリンクとして完成度が高いですね。