近頃は本体のみで販売されている超小型デスクトップPCが人気だ。JEITAが公開したPCの出荷実績によれば、ここ数か月は対前年同月比超えの出荷台数を記録している。そんな超小型デスクトップPCの魅力とともに、据え置き用を買い増したいハイブリッドワーカー向きのおすすめ機種を紹介しよう。
必要十分!Ryzenタイプは据え置き用を買い増したいハイブリッドワーカー向き
昨今の「低価格でも十分に使えるスタンダードなPC」はAMDのCPU「Ryzen」が実現している。性能の高さも注目されており、これを採用する超小型デスクトップPCは、安価でも各種アプリを不満のないレベルの速さで利用可能。据え置き専用機にピッタリだ。
豊富な映像出力端子でマルチタスクがはかどる
Beelink『SER5 Pro 5600H』Ryzen 5 5600Hモデル
8万2800円(Amazon価格)
サイズ:W126×H42×D113mm
6コア/12スレッドのRyzen 5 5600Hと32GBのメモリーを備え、処理能力が高い。HDMI(2系統)とUSB Type-C(1系統)で〝トリプル4Kモニター〟の環境を構築できる。底部の2.5インチベイに大容量ドライブを内蔵可能だ。価格はSSD 500GBの場合。
●主な入出力端子:HDMI×2、USB Type-A×4、USB Type-C×1、LAN×1
国内の受注生産体制でカスタム機でも即納品
マウスコンピューター『mouse CT6-L』Ryzen 5 5500Uモデル
10万9800円~(直販価格)
サイズ:W194×H28×D150mm
6コア/12スレッドのRyzen 5 5500U(モバイル用)を搭載。スタンドとVESA取り付けキットが同梱され、縦横どちらでも置きやすく、モニター背面にも装着可能だ。国内の受注生産により、カスタム注文でも納期が早い。価格はメモリー16GB、SSD 256GBの場合。
●主な入出力端子:HDMI×1、USB Type-A×6、USB Type-C×1、LAN×1
5万円以下の低価格と拡張性の高さを両立
リンクスインターナショナル『MINISFORUM UM480』Ryzen 7 4800Uモデル
4万9800円(Amazon価格)
サイズ:W127.6×H48.2×D127.6mm
2年前に発売された8コア/16スレッドのRyzen 7 4800Uを搭載。無線も最新のWi-Fi 6ではなくWi-Fi 5の仕様で、価格は5万円以下。最大64GBのメモリーを搭載可能だ。M.2スロットと2.5インチベイが1基ずつ装備できる。価格はメモリー8GB、SSD 256GBの場合。
●主な入出力端子:HDMI×2、USB Type-A×4、USB Type-C×2、LAN×1
超小型PCのメリットと購入時のポイントは?
超小型デスクトップPCのメリットは、省スペース性に加えて、自分の利用スタイルにピッタリなサイズの外付けモニターを選んで使えること。例えば、21型または27型の外付けモニターを組み合わせれば、目の疲れは格段に軽減されるし、複数のウインドウを表示したマルチタスクも効率的だ。
また、ノートPCに比べて端子の種類や数が充実しているのもポイント。USB、映像、有線ネットワーク端子、SDカードスロットなどが豊富に装備されている。USBハブは不要だ。
機種選びの際に注目したいのがCPUの世代。最新の第12世代(コード名はAlder Lake)のCPUは、高性能な「Pコア」、高効率な「Eコア」が組み合わされており、処理性能の向上が図られている。動画編集などの高負荷な作業なら、コア数、スレッド数(同時に処理できる仕事の数)が多いほど有利だ。
このほか、メモリー、SSD、HDDを増設できるかどうかも、購入前にしっかりチェックしよう。
PCライター ジャイアン鈴木さん
「超小型」の言葉に弱いIT系ライター。超小型デスクトップPCをリビングのテレビに接続して使用中。音声認識しにくい複雑な検索キーワードを入力するのに重宝しているとか。
超小型PCのメリット(1)リビングのテレビをPCの画面に使える!
リビングのテレビにHDMI端子があれば、超小型デスクトップPCを接続可能。最低限の出費で大画面のテレワーク環境を構築できる。
超小型PCのメリット(2)VESA規格対応機なら画面裏にセットできる!
モニターやテレビ背面にはVESA規格に準拠したネジ穴を用意。超小型デスクトップPCの多くは、これを利用して取り付けられる。
取材・文/ジャイアン鈴木 イラスト/スーチー(asterisk-agency)
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
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