Nature社は、12月1日からはじまる関西電力の「冬の節電プロジェクト2022」に、電力小売り事業者向けサービス「デマンドレスポンス支援サービス」を提供する。スマートリモコン「Nature Remo」による「デマンドレスポンス」とは何か? 詳しく話を聞いた。
まずはスマートリモコンの利便性を追求した
電力は基本的に貯めておくことができないので、常に需要に見合う量の供給を維持しなければならない。みんなが一斉に電力を使うと、供給能力が追いつかなくなる可能性がある。
その間、需要を抑制するのがデマンドレスポンスの考え方。テクノロジーで消費パターンをうまくコントロールすれば、ユーザーが極端にガマンしたり、大きく生活を変える必要はない。
ピークが下がれば、トータルの発電能力も少なくて済むので、必要な発電所は減る。また、供給が不安定な太陽光や風力などの再生可能エネルギーと、デマンドレスポンスは相性がよい。
2022年11月現在、Nature Remoの累計販売台数は50万台超。ビジネスパーソンが参考にしたい点は、手軽にスマートホームを構築できる「便利なアイテム」として普及したこと。デマンドレスポンスの構想は開発当初からあったが、利便性を追求したことで、幅広いユーザーに受け入れられた。デバイスが普及すれば、付加価値としてのデマンドレスポンスにつながる、という構想だ。
赤外線リモコンのある家電を、家の中はもちろん外出先からでも、スマホ1台で操作できる。例えば、帰宅する前にエアコンをオンにしておけば、入ったときから部屋は快適な温度になる。
「Google Home」や「Amazon Echoシリーズ」「Apple HomePod」といったスマートスピーカーとの連携も可能。本来、スマートスピーカーに対応する家電は限られるが、Nature Remoがあれば、年代や型式に関係なく音声で操作ができる。
「スマートスピーカーの市場は拡大を続けており、家庭で使う上で圧倒的に便利なのがスマートリモコンだ」と同社代表の塩出晴海氏。トレンドを逃がすことなく、Nature Remoの普及と、その先にあるデマンドレスポンスの定着を進める。
●冬もスマートリモコン「Nature Remo」で電力ひっ迫対策!夏に続き関西電力と「冬の節電プロジェクト2022」で提携!
取材・文/ソルバ!
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