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行政が男女の出会いの場を提供?三重県桑名市がマッチングアプリと提携した理由

2022.12.03

少子化が叫ばれて久しいですが、晩婚、生涯独身率も年々上がっています。それは地方だとより顕著で、人口減少問題は深刻化する一方です。 そんな状況に歯止めをかけようと、三重県桑名市が「独身男女の機会創出等に向けた連携協定」として、マッチングアプリ「ペアーズ」で有名な株式会社エウレカとの提携を発表しました。

自治体とマッチングアプリがコラボレーションと言う初の試み。「本気?」「どういうこと?」気になりすぎる、オンライン会見に出席してきました。

結婚したい人も人口が増えてほしい都市もあるのに

提携式に出席したのは桑名市の伊藤徳宇市長、株式会社エウレカ代表取締役石橋 準也CEOです。桑名市は令和元年以降、2年間で約2千人という著しい人口減少が起こっています。住人の数は14万人を下回りました。出生率も下がっている一方で未婚率は上昇。伊藤市長はもう一度人口増加をとプランを制定、まずは出会いの場を創ろうと考えました。

■結婚願望は減っている?実はそうでもない

現在の若者は国の調査結果によると、20代女性の約5割、20代の男性の約7割が配偶者恋人がいない。また、20代独身女性の約2割、20代独身男性の約4割がデートをした経験がないそうです。また、18歳~34歳の未婚者は約8割が「いずれ結婚するつもり」と考えているとか。さらに近年はSNSやマッチングアプリといったオンラインサービスを利用して結婚した夫婦は増加。実に出会いの原因の1割を担っているそうです。もう「マッチングアプリ婚」は選択肢のひとつになっているんですね。

行政のイベントとマッチングアプリとは知名度が段違い?

桑名市は住民とLINEで積極的に交流していて、LINEを通じたアンケート調査によると、行政が行っている出会いのサービスについて約96%がその存在や名称を知らないのだとか。多いですね。東京都も色々やっていますが、行ったという話を聞いたことありません。

一方でマッチングアプリや婚活サイトについては、同調査に回答した約82%がサービスや仕組みを知っているとの回答でした。加えて、桑名市から独身男女向けのサービスが始まったら、利用意欲があると答えたのは半数以上。そこで打ち出された施策が「ペアーズ」との提携です。

具体的には

・セミナーやイベントの開催……交際・結婚を望む桑名市内の独身かつ交際相手がいない男女を対象に恋活・婚活セミナー・イベントを開催

・イベントにて相手探しのアドバイスを提供……恋愛アドバイスのプロであるPairsコンシェルジュがイベント・セミナーに参加。ペアーズの上手な利用方法や安心・安全にお相手探しを行うための注意点など、交際・結婚相手と出会うための知識と方法をレクチャー

・Pairsの利用機会の提供……本イベント参加者にペアーズを試せるデジタルギフトコードをプレゼント。ペアーズでお相手探しをする機会を提供

今後は桑名市の企業と協力の上、デート支援施策も検討中だそうです。

とにかく斬新な取り組みですが、現在結婚したい、子供が欲しいと思う人をどうやって探すかと考えたときに、マッチングアプリには意欲的な人が集まっているでしょうから、現代においては合理的な判断ともいえそうです。

マッチングアプリに不安は残る

質疑応答でもありましたが、やはり心配なのは、詐欺などのトラブル。実際に事件が起こっていることを考えると、身元の不確かさなどは大丈夫なのかと思いますよね。筆者のように、今までマッチングアプリを利用したことがない人にとってはより高いハードルに感じられる点です。

 

ペアーズの石橋CEOは「マッチングアプリもSNSのようなもの。悪用する人もいるし、真面目に使う人もいる。市と協力の上、ペアーズとしても、万全のバックアップをしたい」と話していました。

今後が楽しみな試み

会見中、「恋愛経験が少ないと不安で踏み出せない、ためらう」といった意見が紹介されていましたが、筆者もパソコンの前で深く頷いてしまいました。モテる人は場慣れするからより恋愛上手になっていき、苦手だからと逃げるとますます機会を逃し、どんどんうまくいかなく書いていて落ち込んできたので、この話一旦やめましょう。

とにかく新たな試みなので、どうなるかはまだ未知数。ただ、とても面白そうですし、自治体のバックアップがあると思うと、心強く感じます。ちょっと参加してみたい気持ちになりました。今後は全国でも同様の取り組みが始まるかもしれません。

取材・文/宇野なおみ


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