Netflix三昧でレンタルビデオ店に行かなくなった人も、レンタルビデオ店の懐かしい魅力に浸れるはず。
2022年11月3日よりNetflixで独占配信中の『わが愛しのブロックバスター』は、アメリカで製作されたシットコム・ドラマ。
主演は映画『ザ・インタビュー』(2014年)で北朝鮮・金正恩総書記を演じたランドール・パーク。
あらすじ
映画好きが高じてレンタルビデオ店“ブロックバスター”の店主になった、主人公ティミー(ランドール・パーク)。
しかし動画配信サービス(VOD)全盛期の今、ティミーの店が“ブロックバスター”のアメリカ最後の店舗になってしまった。
ティミーのもとで店員として働いているのは、昔片思いの相手でもあった同級生イライザ (メリッサ・フメーロ)、親友パーシーの愛娘ケイラ、最年長コニー、そして若者のハンナとカルロス。
人と人との交流を大切にするティミーは、大規模なパーティーを開催し、地域住民のためのコミュニティ作りに取り組むことで集客に繋げようとする。
なんとか店を存続させようと奮闘するティミーだったが、頑張れば頑張るほど思いがけないハプニングが起こるのだった。
全10話。
見どころ
圧倒的な作品数と安さと便利さを誇る動画配信サービスには、視聴履歴に基づくレコメンド(おすすめ)機能まで付いている。
一方昔ながらのレンタルビデオ店“ブロックバスター”では、ティミーや従業員たちが客と会話しながら、一人ひとりに合った作品を人力レコメンド。
とてもアナログだが、確かにこれはこれで楽しいかもしれない。
Netflix公式では“コメディ”に分類されている本作だが、筆者の個人的感想としてはややヒューマンドラマ寄りと感じた。
面白シーンを見て爆笑するというよりは、家族や友人などの人間模様を観察しながら共感するのが本作の醍醐味ではないかと思う。
とくに最年長のコニーが放つセリフはやたら含蓄があり、視聴後はしばらく脳内で反芻してしまったほど。
そして主人公ティミーは経営面で大ピンチだが、人間好きで人との絆を大切にしているだけあって、従業員からの人望は厚い。
きっとティミーなら、レンタルビデオ店が潰れたとしても、必ず人がついてくるだろう。
ティミーの寛容で温かい人柄が伝わってくるせいか、斜陽産業と言われるレンタルビデオ店が題材でありながら、終始明るく
希望に満ち溢れた気持ちで楽しむことができる作品だ。
Netflixシリーズ『わが愛しのブロックバスター』
独占配信中
文/吉野潤子
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