ウエアの廃棄削減のためリペアサービスやレンタルプランも準備
ゴールドウインは、今冬から全国の5つのスキー場で環境に配慮した「Goldwin」の新たなワークウエアを提供すると発表した。
スキーをブランドの起源とした「Goldwin」が、雪のあるフィールドを守り続けていくという観点から、雪上で働く人を機能性・快適性に優れた環境配慮型の新しいワークウエアでサポートするプロジェクトをスタートする。
従来よりもウエアの使用期間をできるだけ長くするための製品仕様や取組み、また、寿命を迎えたウエアの大量廃棄を低減する仕組み作りも検討し、同社として初の企業向けワークウエアのレンタルサービスや、新たなメンテナンスサービスも開始するという。
なお、ワークウエアの売上の一部は、Goldwinがパートナーシップを結ぶ、スノーアクティビティのフィールドやライフスタイルを気候変動から守るために行動する「一般社団法人Protect Our Winters Japan (POW)」を通じ、環境教育プログラムの活動基金として寄付を行ない、次世代の育成へとつなげていくとのことだ。
環境配慮型ワークウエアについて
Goldwinが独自にスキー場で働く人(索道・パトロールスタッフなど)の雪上ワークウエアの状況を調査したところ、屋外業務専用ワークウエアはほとんど使用されておらず、大半の人がスキー用のウエアをそのまま屋外業務にも使用していることが判明。
また、現場で働く従業員や施設の経営者が屋外業務専用のウエアについて、その仕様、機能、デザイン面などに様々な要望や課題を感じていることや、シーズン終了時点でのウエアの破損や汚れに対する修理やメンテナンスについての悩みがあることが判明。
加えて、サステイナブルの観点から寿命を迎えたウエアを大量に焼却廃棄することも問題視しており、地球の温暖化の抑制につなげる活動や環境に配慮した考え方をワークウエアについても取り入れていきたいと考えていることもわかったという。
そこでGoldwinは、環境配慮をコンセプトとした冬のワークウエア開発に着手。スキー場の環境や職種に合わせた機能性と快適性に加え、環境にやさしいエコ素材を採用。修理をしながら大切に使い、最後は廃棄をせずにリサイクルをすることで新たな資源、ウエアとして生まれ変わる環境配慮型の新しいワークウエアを製作した。
商品の特徴
・Goldwinが持つスキーウエア、アウトドアウエア製作のノウハウを生かした機能性と快適性
・清潔感があり、スポーティ(アクティブ)な要素を取り入れたデザイン
・汚れが目立ちにくく、かつ自然環境とのマッチングを意識したカラーリング
・環境に配慮したエコ素材を採用(環境配慮型素材、リサイクルも可能)
・高耐久性防水透湿膜を採用し製品をできるだけ長く使用できるように配慮
・作業環境や安全面を考慮した仕様(シルエット、ポケット、パンツバリエーションなど)
・地域や季節によって異なる気候環境に対応(レイヤリング、インナーバリエーション、ビブパンツ単品使用可など)
・汚れや臭いが気になる襟部分は取外して洗濯が可能
・破損しやすい部位の修理や交換が容易(袖、裾、ファスナーなど)
・当社のリペアセンターでの修理サービスでロングユースを目指す
・まだ使えるウエアの大量廃棄をなくすため、同一デザイン・カラーを継続展開。毎年必要分のみ新調が可能
リサイクルについて
劣化しにくい素材の採用、破損部位の交換やリペア対応をすることで、商品の着用期間を延ばし、まだ着用が可能なウエアの廃棄量低減を目指すとのこと。また、寿命を迎え今まで廃棄されていたウエアについては、新たな原材料やエネルギー資源として生まれ変わる「循環型リサイクル」によるロングユースと再資源化を目指し推進していくとしている。
同社初の企業向けレンタルサービスについて
ワークウエアの購入プランのほかに、コストや管理面などの課題の解消や必要のない分の発注や大量廃棄の削減につなげるため企業向けのレンタルプランを開始する。
・一度にかかる購入費を抑え、毎月・毎年のコストを平準化できる
・従業員の入れ替えの際にも購入せず必要数だけを使用することができる
・毎年メンテナンスされたウエアを着用できることで、スキー場のイメージアップ、従業員のモチベーションアップにつながる
・メンテナンスや保管費用は料金に含み管理費は不要
・シーズン終了後にかかっていたユニフォームメンテナンスに関する業務時間や手間の削減
・ウエアのロングユースを目指し、寿命を迎えたウエアのリサイクルによる大量廃棄の削減
新たなメンテナンスサービスについて
製品を提供する企業向けに新たに「Goldwinプレミアムリペアサービス」を開始。シーズン終了後にウエアを預かり、メンテナンス、保管をし、指定期日にまた利用者に届ける企業向けの有料サービスで、このサービスにより、製品の寿命を延ばし、まだ着用できるウエアの廃棄を減らすことにつながるだけでなく、オフシーズンのユニフォーム管理やメンテナンスの手間を省き、業務の効率化をすることにもつなげることができる。
・同社リペアセンターで破損箇所のチェックと機能回復のための修理
・専門のクリーニングスタッフによるリフレッシュとはっ水・抗菌加工
・衣類専用倉庫で次のシーズンまで保管し、必要なタイミングで発送
2022~2023年冬 導入予定先
・ガーラ湯沢(ガーラ湯沢スキー場)
・不忘アザレア(みやぎ蔵王白石スキー場)
・飯綱東高原観光開発(いいづなリゾートスキー場)
・阿寒観光協会まちづくり推進機構(国設阿寒湖畔スキー場[ウタラ])
・西武・プリンスホテルズワールドワイド(軽井沢プリンスホテルスキー場ほか)
関連情報
https://www.goldwin.co.jp/goldwin/editorial/sustainable-workwear/
構成/立原尚子
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