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プレゼンやYouTube動画で効果を生む「期待をあおる」テクニック

2023.03.10

「上手な説明には「コツ」があります」26万人超の登録者を擁するビジネス系YouTuberのハック大学 ぺそ氏は言います。
説明が下手な人は、なぜ、同じ失敗を何度も繰り返すのか? それは、根本的な「考え方」「思考」に欠陥を抱えているからで、「ちょっとしたテクニック」を身に付けて、上手に使い分けられるようになれば、誰だって説明力はぐっと上がるそうです。外資系金融機関に勤める現役ビジネスパーソンである同氏がビジネスの最前線で出会った「説明が上手い人」がどんな話し方をしているのかを観察し、導き出した著書『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』から「説明下手な人の特徴」を一部抜粋・再構成してお届けします。

ハック大学ぺそ著/アスコム
『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』

最後まで視聴者を引っ張れる動画の導入部分とは

[×]「本日の結論は「○○」です。ではこれから、その根拠となるデータや具体例を説明したいと思います。」

全てネタバレしてしまうとその時点で満足した人は飽きてしまい、離脱する。

[○]「本日の結論は「○○」なのですが、実はこれ多くの人が勘違いしている部分でもあるんです!これを知らないままだと思わぬ恥をかくリスクもあるので、データや具体例とともに、しっかり確認していきましょう!」

話の全貌を見せつつも最後までのネタバレを避けて期待させ、事前に話の流れを伝えておく。

YouTubeの動画でも有効な「期待をあおる」テクニック

 プレゼンの内容に最後まで関心を持ってもらい、集中して聞き終えてもらうのは、結構大変なチャレンジだと思います。それでも、さすがに大勢の参加者が途中で席を外したまま、どこかに行ってしまうようなことはないでしょう。

 ただ、私のようにYouTubeで動画をアップしている立場から見ると、プレゼンの聞き手に当たる視聴者は、別に私に何も遠慮をする義理はありませんから、つまらないと感じればすぐに他の動画やコンテンツに移動してしまいます。

 YouTubeでは、最後まで動画を視聴してもらうことが高く評価されます。したがって、私もどうすれば動画を「完走」してもらえるかを考えて構成しています。

 そこで得られた知見は、プレゼンや説明にも応用可能ではないかと感じます。中でも、「期待をあおる」という手法は、再現性が高く、応用できる範囲も広いのでおすすめです。

■期待させつつ全部は見せない

 私のような、いわゆる「勉強系」の動画の場合、最後まで見続けてもらうには、最後にもっとも大きな学びが得られるように構成することが基本です。もっとも、もしも最初の段階だけで有用な学びが得られるのなら、そのうち誰も最後までは見てくれなくなります。

 かといって、最後まで見なければならない、と義務的に思い続けてもらうのも、実は結構苦痛なのです。そして、それならば最後まで一気に飛ばして結論だけ聞いてしまえばいいことになってしまいます。

 このちょうど中間にあって、楽しみながら先を見たくなる構成が、YouTubeにおける「いい構成」なのです。

「いい構成」のポイントは、3つに分けられます。

①最初に「期待をあおる」が決して完全なネタバレはしない
②結論に向かっていく話の流れをあらかじめ整理しておく
③重要な点を再度確認する

「小出し」にしながらも相手の期待をあおり、先を知りたくなる、先に進みたくなる流れを作り出すことが有効です。

■関心を維持し、最後まで完走してもらうしかけ

 具体例は、「ハック大学」の動画をひとつ再生していただければ一目瞭然なのですが、ここでは私がよく使っている具体的な応用の方法を述べておきましょう。

 ①の「期待をあおる」段階では、この動画を見るメリット、見終わった後の変化への期待を語ることにしています。メリットとは、すでに述べましたが「何らかのプラスが得られる」もしくは「何らかのマイナスが埋まる」ということ。そんなメリットが得られるならぜひ先を聞きたい、という気持ちになってもらうことが目的です。

 ②の話の流れの整理とは、このポイント解説でも使っているように、大きな流れを箇条書きで示すパターンです。「この動画では、A、B、Cという3つのポイントを解説します」といった予告をすることで、視聴者が途中で何の話を聞いているのかわからなくなるのを防ぎ、現在全体の流れのどこにいるのかも把握しやすくなります。

 ③は、話が終わったあとの整理整頓です。一通り話を聞き終わると、意外に最初の流れのきっかけが何だったのかを忘れてしまっていることが少なからずあります。最後にもう一度全体の話の流れが確認できる場を作って、視聴者の心にも強く刻まれるよう工夫しましょう。これによって、「説明が上手だ」「わかりやすい」などの評価も得られます。

 この3ステップを意識するだけで、あなたのプレゼンに対する聞き手の関心度・集中度はグンとアップするはずです。

☆ ☆ ☆

自らのビジネスへの向き合い方を再検証し、気づきとともに、正しいテクニックを学べば格段に身に付きやすくなるはず。筆者がビジネスの現場で「説明が上手い人」から学び、実際に試して確実に役に立つことを証明できたスキルだけを厳選した『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』。ぜひ「考え方」と「テクニック」の両方を学んで、ビジネスの荒波を乗り越える力を身に付けてほしい。

ハック大学ぺそ
ビジネス系YouTuber、1988年生まれ。主にYouTubeチャンネル「ハック大学」を通じて、仕事術、キャリア戦略などビジネスに役立つ情報を発信。チャンネル登録者数は25万人を超える。チャンネルにアップされた動画のなかでも、説明に関する動画は人気のコンテンツ。専業YouTuberではなく、普段は外資系金融機関に勤める現役のビジネスパーソンで、年収は約2000万円。著書に『行動が結果を変える ハック大学式最強の仕事術』(ソシム)、『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)がある。

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