自動ズーム&追跡で対象を自動追尾
Arloよりビデオ解像度2K(2560×1440)に対応したワイヤレスセキュリティカメラ「Pro 4」が登場した。Wi-Fiに直接接続できるだけでなく、夜間カラー撮影用スポットライト内蔵、動く対象を大きく捉え追尾する自動ズーム&追跡が使える。録画された動画はクラウドに保存され、出先からもスマホアプリから再生できる。製品には3ヵ月分の「Arlo Secure」トライアルが含まれ、それ以降はフル機能を使うために、1台月額320円のサブスクプランへの加入が必要となる。
パッケージに含まれるのは本体、充電池、充電用ケーブル、固定用スタンド
マグネット式マウントには互換性があり、従来モデルとPro 4を交換できる
iPad Airをヨコ位置にして表示するとかなりの高解像度でライブ動画が表示された
自動ズーム&追跡とカラー夜間撮影機能の実力拝見
Pro 4に搭載された自動ズーム&追跡を使えば、広角で全体を見渡し、必要な時は対象を拡大して自動追尾できる。動画を見ていただければ分かるが、その精度は充分実用だ。しかし、問題はデジタルズームなので解像度が下がることだ。2Kのまま撮影して後で拡大表示するのそんなに変わらない感じだ。この機能を本格的に活かすなら、4Kで撮影できる「Ultra 2」をオススメする。
カラー夜間撮影機能については、その画質には文句ナシでモノクロ画像より明るく細部までよく分かる。しかし、この機能のためにはLEDスポットライトを使う必要があり、充電池の消耗が激しくなる。1回の充電で6ヵ月使える充電池が1日でなくなることもあった。
充電池を長持ちさせるには、なるべくカメラに不要な対象を撮影させないことだ。まず、デバイスユーティリティを使って動体感知の感度を調整する。スマート通知には乗り物、人間、動物の選択肢があるので不要なものからチェックを外す。アクティビティゾーンを使ってアラート受けたい範囲を限定する。電源管理で「最適なバッテリー寿命」を選択する。低光量設定の「スポットライト」をOFFにする。後はカメラの設置場所でビデオの帯域幅をチェック、電波が弱いと電池の減りは早くなる。アクティビティゾーンに関しては、カメラの撮影範囲によっては設定が反映されないことがあり、さらなる性能向上が必要だと思えた。
総合的に見ると電源が供給できな屋外に設置する場合arlo Pro 4は、セキュリティカメラのかなり有力な選択候補になる。ただし、電池の持ちはカメラの作動回数に左右されるため、1日何十回も作動する環境では数日で電池切れになる心配がある。ちなみにUSBケーブルで電源を供給しながら使う事もできる。ハードウエアの信頼性は高く、カメラの性能もいい。ソフトウエアも多機能で分かりやすい。3ヵ月を過ぎるとサブスクプランが必要になるが、月額320円の価値はあると思う。
録画設定画面から「自動ズーム&追跡」をONにすると自動追尾を開始する
動く人間に反応して追尾、自転車、自動車なども追尾対象になる
HDRのカラー夜間撮影機能の動画から切り出した静止画、予想以上に明るい
HDRの夜間撮影動画から切り出した静止画、暗い部分の細部が曖昧になる
肉眼では照明のない場所が、ほぼ見えない暗さだが動画ではしっかり写っている
同じ位置からのモノクロ動画、全体的に解像度が低く、もやっとした感じだ
スマート通知の設定画面、人、乗り物、動物から対象を選んで通知を受け取れる
iPadの専用アプリからの通知、人通りの多い道に面していると大量の通知が来る
アクティビティゾーンを設定しても、範囲外を歩く人も検知してしまう事があった
動画はクラウドに保存され、インターネット接続環境があれば出先から再生できる
不在の時間帯や、夜間だけなど曜日と時間帯を指定してカメラを作動できる
ジオフェンス機能を使えば、本人の外出と帰宅に同期してカメラを作動できる
写真・文/ゴン川野
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