コープ商品を開発している日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連)が冷凍パン「CO・OP&MANTINGA (マンティンガ)バター入りハーフバゲット」と「CO・OP&MANTINGA ミニフレンチロール」の原料のマーガリンのパーム油を、SGランクのRSPO 認証パーム油に切り替えた。
RSPO 認証パーム油とは、国際機関のRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)が定めたRSPO認証パーム油のこと。自然環境に配慮したパーム畑から採取したヤシの実油を原料にしている。
この認証にはランクがあり、最も環境に配慮した一番高いレベルがアイデンティティ・プリザーブド(IP)。2番目がセグリゲーション(SG)。3番目:マスバランス(MB)。4番目:ブックアンドクレーム(B&C)で、今回の2つの冷凍パンは2番目に高いランクのSGランクを取得している。
パーム油のすべてをエコなRSPO 認証パーム油に
もともと日本生協連ではコープ商品に使用するパーム油のすべてを持続可能なパーム油に切り替えた認証品とする目標を掲げている。
2030年に向けた各原料資材等の持続可能な調達目標を定めた「コープ商品の2030年目標」によるもので、現在、目標達成に向けて、商品を一つずつ見直している最中である。
また、単に認証品にするだけでなく、半分以上を認証ランクの上位から3番目のマスバランス(MB)以上のランクの認証油に変える計画で、すでに50種類の商品が切り替えられている。冷凍パンではCO・OP&MANTINGA バター入りハーフバゲットとCO・OP&MANTINGA ミニフレンチロールが初めての切り替えとなった。
2種類の冷凍パンは農業が盛んで、紀元前1世紀からパンづくりの歴史がある北欧リトアニア共和国で作られた。認証パーム油とヨーロッパ産の小麦(ミニフレンチロールはライ麦も)を使用し、自然豊かな環境で発酵・焼成・冷凍させたパンとなっている。
試食レポ「エコと美味」は両立した
こうした環境に配慮したエコ食品は、素材の味が勝ちすぎて、食べ慣れない味だったり、かなり薄味で、何かひと味足りない……私自身、そんな偏見をもっている。このパンはどうなのか、実際に試食してみた。
コープ商品の公式Webサイトでは「オーブントースター調理で外はカリッと中はふんわりソフトな焼きたてのおいしさが味わえます」とあるため、まずは焼くだけで食べてみよう。
家庭で焼き上げる半焼成タイプの冷凍パンなので、自然解凍やレンジなどで解凍後にオーブンで焼き上げる。焼き立てのパンを家庭で手軽に食べることができるのは嬉しい。
自然解凍中。凍ったままの場合アルミホイルに包んで200度のオーブンでハーフバゲッドが約12分、ミニフレンチロールは約9分あたためて、最後にアルミホイルを外して焼き目をつけた。
そのまま焼くだけで香りと美味しさが堪能できる
また、Webサイトで紹介の通り、外側のパリッとした食感は今までにない美味しさ。エコと美味しさは両立していた。CO・OP&MANTINGA バター入りハーフバゲットの方は割ると中にバター約47%配合のバター入りマーガリンがたっぷり入っていて、そのままでも十分美味しい。
焼くとふっくらしたパンに。盛り上がった部分が焦げやすいので様子を見てアルミホイルで保護するのがおすすめ。
生地はもっちりプラスさっくり。噛み切る時の歯離れが良いので、高齢者にものどを詰まらせることなく、安心して食べてもらうことができそう。
CO・OP&MANTINGA ミニフレンチロールは、コープのソーセージを挟んだ総菜パンにしてみたが、パン生地の香りが具材の美味しさを引き立ててくれる。ジャムや和風にあんこを挟んでみても美味しそうだ。
おいしいコープのキッチン(注1)もしくは公式Twitter(注2)でもレシピを紹介。2つの冷凍パンをもっと美味しくしてくれるメニューが紹介されているので、ぜひ作ってみたい。
コープの冷凍パンで「エコは美味しい」が体験できる。みなさんにもぜひ偏見を解いて、美味しい冷凍パンを味わって欲しい。わが家ではエコに目覚めると共に「パンを買い忘れて朝、慌てる」事件も無くなった。購入は全国の生協の宅配及び店舗にて。生協の利用については地域の生協で確認を。また、今なら、コープ未利用者限定で、コープの冷凍パンがおためしサイト「TRY CO・OP」でも購入できるのでぜひ試してみて。1月中旬頃まで購入可能(売切れ次第終了)。
(注1 https://cookpad.com/recipe/5571666
(注2 https://twitter.com/JCCU_PR/status/1453195571389370374
文/柿川鮎子
編集/inox.
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