入社直後はやる気に満ち溢れていたとしても、いつの間にか業務に行き詰まり、「転職」「退職」の二文字が頭にちらつくようになることもあるだろう。
では、どんな理由から勤めていた会社を辞めるビジネスパーソンが多いのだろうか?
マイシェルパはこのほど、転職経験のある正社員1,041人を対象に「退職理由」に関する実態調査を実施。その結果をグラフにまとめて発表した。
退職を決意した理由、ストレスが約8割
「退職した理由を教えてください(上位3つまで選択)<複数回退職した経験がある人は、直近の退職についてご回答ください>」と質問したところ、「長時間労働・休日出勤などによるストレスのため(32.7%)」と回答した人が最も多く、以下、「職場の人間関係や社長・上司との相性によるストレスのため(30.2%)」「給与や残業手当など賃金への不満によるストレスのため(24.5%)」と続いた。
その上位3つのうち1つでも「ストレス」に係わる回答を抽出してアンケート対象者の総数で集計したところ、実に79.7%と約8割が何らかのストレスが原因で退職していたことがわかった。
前向きな理由を伝えて退職した人でも、その6割〜7割は何らかのストレスで退職していることが判明
「会社に伝えた(人事・上司に伝えた、退職届に書いた等)退職理由を教えてください」と質問したところ、「別の業界・新しい職種に挑戦したい(19.4%)」と回答した人が最も多く、以下「詳細な理由は伝えなかった(18.2%)」「働き方を変えたい(雇用形態・勤務時間など)(11.6%)」と続いた。
ただし、先程の退職理由で「ストレスが原因」と回答した人の割合と掛け合わせてみた時に、本当の理由と会社に伝えた退職理由とは“異なる”ことがわかった。
特に前向きな理由を伝えた人のうち、「別の業界・新しい職種に挑戦したい」と回答した人では75.0%、「家庭の事情(出産・介護など)」では64.0%、「起業」と回答した人では60.0%が、実は「ストレスが原因」で退職していたことがわかった。
つまり、退職時に前向きな理由を会社に伝えている人の60%〜75%が、実はストレスが退職理由になっている可能性があることが判明した。