OSのメインストリームがWindows10から11へ移行が進む中、必要なスペックも大きな変革期を迎えた。Windows 10搭載のPCでは使えたCPUが動かない、メモリー不足で使いものにならないという緊急事態も想定される。PCの識者にこの先長く使える中古マシンの選び方を聞いた。
「HDDはNG!256GB以上のSSD搭載モデルが正解です」
「現在も多くのWindows PCユーザーが使うOS『Windows 10』のサポートが3年後の2025年10月に終了します。先を見据えて今、中古PCを選ぶなら、『Windows11』に対応したモデルを買うことをおすすめします。Windows11が動くCPUは、インテルなら第8世代以降のCore i、AMDならRyzen2000以降と要件が決まっているので、それ以前の世代のCPUでは動きません。CPUだけではなく、メモリーも最低8GB以上、クリエイターなら16GBは欲しいところですね。4GBでは動作が重く、画像アプリによっては起動しないこともあり使いものにならないです。最近はメモリー増設のできない機種が増えたので、最初に大きいメモリーの機種を選ぶと安全です。ストレージもHDDはもってのほか。データの読み書きが高速なSDDが必須です。容量は使い方次第ですが、256GBあれば事足りると思います。『Windows 11』を前提にすると、2018年以降に発売されたモデルがベストバイになります」
PCライター 平澤寿康さん
ネットメディアや雑誌などでスマホやPCなどの執筆を行なうフリーライター。テクニカルな記事から一般目線のレビュー記事までわかりやすい解説にも定評がある。
【選びのポイント】
● CPUはCore i5、Core i7搭載モデルを選ぶ
● AMDならRyzen2000以降
● メモリーは8GB以上が◎
Core i5搭載モデル
多彩なセキュリティー機能を備えた法人向けオールインワンノート
Amazon Renewedの参考価格12万9300円 → 6万5800円
富士通『FMV LIFEBOOK A5511』(テンキー付き)
Excelや会計ソフトが使いやすいテンキーと、WPS Officeを備えた15.6型のオールインワンノート。TPM2.0やタッチ式指紋センサーなどセキュリティー機能も充実する。メモリー:8GB、SSD 256GB。
発売年/2021年 状態/A 保証期間/180日
〈 ここが狙い目!〉USB Type-CやHDMIなどインターフェイスも盤石。今どき希少なDVDドライブも装備されている。
堅牢と887gの軽量性を両立したビジネスモバイルPC
ソフマップの参考価格16万9800円 → 9万9980円
VAIO『VAIO SX12 VJS12390411T ブラウン』
軽くて堅牢な高弾性UDカーボンを天板に採用し約887gの軽量性を実現した12.5型モバイルノート。USB Type-C、HDMI、VGAなどビジネスで必要な端子を完全装備する。メモリー:8GB、SSD 256GB。
発売年/2020年 状態/A 保証期間/1か月
〈 ここが狙い目!〉打鍵音を抑えた、デスクトップと変わらないキーピッチ約19mmのフルサイズキーボードで入力が快適。
仕事でしっかり使えるタブレットとノートPCの2in1
ソフマップの参考価格11万9800円 → 6万3980円
マイクロソフト『Surface Pro6 KJT-00014 プラチナ』
別売りのカバー(キーボード)を装着すれば、タブレットとノートPCで使える2in1モデル。使い方に合わせて角度調整可能なキックスタンドが付いている。WPS Office2が付属。メモリー:8GB、SSD 256GB。
発売年/2018年 状態/B 保証期間/1か月
〈 ここが狙い目!〉筆圧と傾きを検知するSurfaceペン(別売り)も使えるので、紙に書くように自然なメモ書きができる。