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「貯蓄が苦手な人」と「貯蓄が得意な人」の差はどこにある?

2022.11.17

「貯蓄が苦手な人」と「貯蓄が得意な人」の差はどこにあるのでしょうか。ここでは、「貯蓄が苦手な人」の具体的なエピソードをもとに、「貯蓄が得意な人になるためのヒント」を紹介します。

貯蓄が苦手な人の特徴

これまでたくさんの家計相談をお引き受けしてまいりましたが、「貯蓄が苦手な人」には共通した特徴があります。

■貯蓄が苦手な人の特徴1 人生設計がない

筆者がこれまで家計相談をお引き受けした方の中でも、「貯蓄が苦手」な人に圧倒的に多い特徴は「人生設計がない」ことです。

「来年子どもが高校受験なのですが、受験の費用も塾に通わせるお金もなく、どう捻出したらよいか困っています」などとご相談に見える方が多いのですが、お子さんは生まれてすぐに高校生になるわけではありません。

「これまでは、どのような貯蓄計画を立ててきましたか?」と伺っても「これまでも、塾や習い事の費用などに費用がかかりましたし、ギリギリでなんとかしてきたので貯蓄はできませんでした」というような答えが返ってきます。たいていの場合は、「とりあえず教育ローンなどでなんとかしようと思っていますが…」などの返答がありますが、老後までの資金については全く計画をたてておらず、「目の前の資金繰りさえ何とかなればそれでいい。将来問題が起きた場合は、また問題が起きた時に考えればいい」という考えの方が多いのです。

このような方は、教育費が今よりも明らかに増加する数カ月前にやっとお金の準備ができていないことに不安を覚えるというように、人生設計を立てているとしても、数カ月。長くても今年、来年分くらいのざっくりとした予定しか把握していない人が多く見られます。

もちろん、ご相談の際には今からできる計画についてお話いたしますが、これから想定されるご苦労を思うと、「もう少し早い段階で気がついていれば」と、思わずにはいられません。

一方、貯蓄が得意な人に同じ質問をすると、「自分が何歳のころに子どもは何歳になり、これぐらいの教育費が必要になるので、今は年間いくらほど貯めています」「車の買換えは一定の期間で行うつもりのため、次回の買換えはいつ頃です」など、何年後に何をするといった非常に明確なお金のプランが返ってきます。

「貯蓄が得意な人」になるには、1年2年後といった短期的な見通しだけでなく、10年20年後といった長期的な「人生設計」が不可欠です。

■貯蓄が苦手な人の特徴2 足し算引き算をしない

貯蓄が苦手な人というのは、「お金に関する足し算引き算をしない」という傾向も顕著です。

「貯蓄が苦手なので、貯蓄性のある保険に加入し、強制的に貯蓄ができるようにしたのですが、保険の支払いが高額で生活費が捻出できません」といったご相談も非常に多く寄せられます。

確かに「貯蓄が苦手だから強制的に貯蓄ができる仕組みを取り入れる」という発想は良いのですが、現状の収支を振り返ることなく貯蓄を始めたところで、一時的にできた貯蓄もいずれ取り崩すことになるのが目に見えています。

一方、貯蓄が得意な人というのは、「わが家の収入と支出はおおよそこれくらいですので、毎月これぐらいを貯蓄に回しています」といった具体的な数字をすぐにあげることができます。具体的な数字をもとにして行動していますので、「結局、貯蓄を取り崩してしまった」というような失敗をすることもほとんどありません。

現状の収支すら不明な状況で、小手先の貯蓄術だけを安易に取り入れようとすると必ずと言っていいほど失敗しますので、注意しましょう。

■貯蓄が苦手な人の特徴3 反省してもなかなか行動しない

貯蓄が苦手な人というのは、「お金のことについて反省はしてもなかなか行動はしない」という特徴があります。

これまでも貯蓄が苦手だったという人は、「貯蓄が苦手な自分を改善したい」という思いを持っていることが多いのですが、「では一緒に家計管理に取り組んでみませんか?」とお声がけをしても「忙しくて時間がなくて」「家計簿、家計管理といった言葉を聞くだけでぞっとします」というような答えを返す人が一定数います。

このような人は、好きな時に好きなだけお金を使うことを好み、行動を制限されることを好みません。従って、節約のために自分の欲を抑えるといった行動をすることに耐えられないのです。

もちろん、それでも貯蓄が増え続けるような収入の多い人なら構わないのですが、ほとんどの人はそのような生活を送り続けると破産します。いよいよ破産が間近に迫る頃になって、「やっぱり家計管理に真剣に取り組んでみたい」と心を入れ替える人が多いのですが、やはり「もう少し前から取り組んでいれば、もっと楽に改善できただろうに」と思わざるをえません。

一方、貯蓄が得意な人は、過去には「貯蓄が苦手だった」という人も多いのですが、ある時を境に貯蓄に目覚め、「貯蓄を継続することが楽しくなった」という経験を持っている人が多く見られます。

つまり、現状では「貯蓄が苦手」という人も、どこかで目を覚ますきっかけがあれば「貯蓄が得意な人」になる可能性があるということです。

そして、そのためには「具体的な行動」が不可欠ですから、できるだけ早い段階で「貯蓄のための行動」をとることをおすすめします。

貯蓄が苦手な人、得意な人

貯蓄が苦手な人と、得意な人の差は、家計を改善するために「具体的にどのような行動をしたか」によってうまれることが多いものです。

「貯蓄が得意になりたい」のであれば、「貯蓄が苦手な人の特徴」に向き合い、貯蓄が得意な人の行動をまねることから始めるとよいでしょう。

※データは記事執筆時点での情報。公開後に制度や内容が変更される場合がありますので、最新の情報についてはホームページなどでの確認をお願いします。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。

文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他 

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