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開発中の新しい抗マラリア抗体に6か月間の感染予防効果が得られる可能性、バマコ科学技術大学研究報告

2022.11.18

新しい抗マラリア抗体に6カ月間の感染予防効果

開発中の抗マラリアモノクローナル抗体CIS43LSによって、感染率の高い地域で最大6カ月にわたって、致死的となることもあるマラリアに対する予防効果が得られる可能性が、第2相臨床試験で示された。

バマコ科学技術大学(マリ)のKassoum Kayentao氏らが実施したこの研究の詳細は、「The New England Journal of Medicine」に2022年10月31日掲載された。

Kayentao氏がAP通信に語ったところによると、2021年に世界保健機関(WHO)が小児用マラリアワクチンとして初めて推奨したRTS,S/AS01の有効率は30%にとどまり、4回の接種が必要だという。

同氏は、「現在利用できるワクチンでは十分に防御できない」と話す。

CIS43LSは米国立衛生研究所(NIH)の研究グループが開発した薬剤で、免疫系に抗体を作らせるのではなく、大量の人工抗体を体の中に入れるというもの。

点滴による投与が必要だが、注射薬についても現在、乳児、小児、および成人を対象に早期段階の試験に入っている。

今回報告された研究は、アフリカのマリ共和国で実施された。アフリカでは、蚊を介してマラリアが拡散する。2020年には、2億4,100万人がマラリアに感染し、62万人が死亡した。

特に、5歳未満の小児での被害が大きかったという。試験では、成人330人を、2種類の濃度のCIS43LS(体重1kg当たり10mg、または40mg)のいずれか、またはプラセボを投与する群に1対1対1の割合でランダムに割り付けた。

その後、初回接種から1、3、7、15、21日後、その後は2週間に1度、24週にわたって、全対象者のマラリア検査を実施し、感染者には治療を行なった。

その結果、高用量のCIS43LSを投与した群でマラリアに感染したのは20人(18.2%)であったのに対し、低用量群では39人(35.5%)、プラセボ群では86人(78.2%)であった。

試験開始後6カ月時点でプラセボに比較したCIS43LSの有効率は、高用量で88.2%(95%信頼区間79.3〜93.3、P<0.001)、低用量では75.0%(同61.0〜84.0、P<0.001)であり、いずれもRTS,S/AS01よりも大幅に防御効果が高かった。

マラリアの原因となる寄生虫は蚊によって拡散する。CIS43LSは、マラリア原虫が未成熟で肝臓に侵入する前の段階で攻撃し、そのライフサイクルを断ち切るものだという。

マラリアがまん延する国では、特定の季節に1人が1日に2回はマラリアの病原体に感染した蚊に刺されるという。

CIS43LSが、蚊帳やワクチンなどの既存の手段と合わせて利用できるようになることを研究グループは期待している。薬剤価格は未定だが、1シーズンにつき小児1人当たり5ドル程度(1ドル145円換算で725円)になる見込みだという。

この研究には関与していない、米アルベルト・アインシュタイン医科大学のJohanna Daily氏は、「マラリアをコントロールする新たな免疫ベースの治療法が得られたことは朗報だ」とAP通信に語っている。(HealthDay News 2022年11月1日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206966?query=featured_home

構成/DIME編集部


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