日本社会では、少子高齢化による生産労働人口の減少や人生100年時代におけるシニアの働き方支援などが多くの企業の課題となっている。
そこで「働きがいのある会社」に関する調査・分析を行うGreat Place to Work Institute Japanはこのほど、そのような状況下でシニアの「働きがい」に着目し、「働きがいのある会社」シニアランキングを発表した。
本ランキングは、「働きがい認定企業」(2020年7月~2021年9月調査実施)の中から、特にシニア(管理職を除く55歳以上)の働きがいに優れた企業を各企業規模部門別に選出したものとなる。
第1位は ディスコ(大規模部門)、 アドビ(中規模部門)、さきがけ税理士法人(小規模部門)
社員数1,000人以上の「大規模部門」では、1位が「ディスコ」(製造業)となり、以下、2位「SAPジャパン」(情報通信業)、3位「プルデンシャル生命保険」(金融業、保険業)、4位「日建設計」(学術研究、専門・技術サービス業)、5位「大和リース」(建設業)と続いた。
社員数100-999人の「中規模部門」では、1位が「アドビ」(情報通信業)となり、以下、2位「プロロジス」(不動産業、物品賃貸業)、3位「CKサンエツ」(製造業)、4位「日本ケイデンス・デザイン・システムズ」(情報通信業)、5位「iYell」(情報通信業)と続いた。
25-99人の「小規模部門」では、1位が「さきがけ税理士法人」(サービス業 ※他に分類されないもの)という結果になった。
各規模の1位企業について、評価ポイントを紹介する。
大規模部門1位の「ディスコ」は、企業としての目指すべき方向性をさまざまな観点から明確にした企業理念「DISCO VALUES」に基づき、年齢やキャリアだけでなくあらゆる属性や立場をこえて公正さを実現する取組みが多くある。
中規模部門1位の「アドビ」は、 ユーザーとの対話機会や多種多様な表彰機会など、年齢や経験に関わらず、“仕事の意義”“周囲への貢献”が感じられる取り組みが整えられている。また、多様な休暇制度や独自の福利厚生が用意され、様々な働き方を支援する仕組みが充実している。
小規模部門1位の「さきがけ税理士法人」は、「笑顔が素敵で賞」「気遣いが素晴らしかったで賞」などを年間表彰するといった施策に代表されるように、日頃からお互いに感謝を伝える文化を有している。
出典元:GPTW ジャパン
構成/こじへい