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静かで架線も不要!ドイツで運用が始まった世界初の水素燃料列車「Coradia iLint」は欧州のスタンダードになるか?

2022.11.11

水素燃料列車「Coradia iLint」

 欧州では”フライトシェイム”(飛び恥)の影響で長距離移動に列車を選択する人たちが増えており、列車もディーゼル燃料を代えて環境にやさしい水素燃料で走る車両の運用が始まっている。

 ドイツの鉄道会社EVAは、水素燃料列車「Coradia iLint」の本格な運行を今年8月末から開始した。フランスのアルストム社が開発した最新車両は、屋根の上に設置され水素燃料タンクと走行により作られる電力を使う特別に開発されたシステムにより、排出されるのは蒸気とわずかな水だけというゼロ・エミッション仕様ながら最高時速140キロで走行できる。

 ドイツ政府の支援を受けたプロジェクトによる試運転を2年かけて成功させ、水素燃料の課題である長距離走行もクリアしている。低騒音で架線を設置する必要がないため、非電化路線での車両置き換えはもちろん、これまで施設が敬遠されていたエリアにも運用されやすくなる。

 世界初の運用を開始したドイツのニーダザクセン州では、既存のディーゼル車両をすべてCoradia iLintに置き換える予定だ。フランクフルトやイタリア、フランスでも契約が締結され、その他にも複数の国で試験運用が始まっており、自動車よりも列車の方が先に水素燃料がスタンダードになるかもしれない。

ディーゼル機関車が主流のドイツでは4,000以上の車両を水素燃料に置き換えることを目指し、1台あたりの連結車両台数も増やしている。

屋根の上にある燃料タンクへは可動式のコンテナを使って水素を注入するが、1度の充填で1000km以上走行できるようになった。

DIMEの読み

JR東日本は水素燃料を使用するハイブリッド車「ひばり」を開発し、2030年の実用化を目指している。大手シーメンスも水素燃料列車の開発を進めており、今後は製造競争が激化しそうだ。

文/野々下 裕子


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