筆者は、これまで何度かカメラバッグを買い換えているが、どれも「帯に短したすきに長し」で、あまり満足できたものはない。今使っているものも、カメラバッグとしては使い勝手が悪く、撮影機材を収納する間仕切りは全部外して、普通のバックパックとして使っている。
そんなバックパック迷子でも「大満足」と評価できるアイテムが、このたび日本に上陸。「Kickstarter」で、1535 人から約30万ドル(約4千万円)の調達に成功した注目の一品だ。
使ってわかる「Kickstarter」で30万ドル調達した理由
本品は、カメラバッグである以前に、普段使いのバックパックとしての利便性にすぐれているのが特徴。その点から見ていこう。
まず容量については、17Lと21Lの2種。サイズ・自重は、17Lが43cm×28cm×14cm・800gで、21Lはわずかに大きめの47cm×29cm×14cm・975gとなっている。
カラーは、オリーブ、ブラック、クレイ(淡オレンジ色)の3色展開。素材は基本的にナイロンだが、他のバックパックと違ってテクスチャーが布に近くて肌触りがよく、日常使いでも違和感ない。ショルダーストラップはパッド入りで、通気性が良いのもGoodだ。
通気性がよいパッド入りのショルダーストラップ(チェストベルト付き)
次に収納について。収納スペースは大きく3つに分かれ、合わせて12個のポケットが備わる。
まず手前のフロントスペースは、ファスナーが縦開きで、中身がさっと取り出しやすい。内部は両側にポケットが設けられ、片側はファスナー付きでメッシュ素材の、いわばポケット・イン・ポケットになっている。
その対面には、3つのポケットがあり、スマホといった小物を入れられるオーガナイザーとして使用できる。
背中に近い側のスペースは、主にノートパソコンやタブレットの収納用。ノートパソコンは16インチまで、タブレットは13インチまでOKで、両方を一度に収納できる余裕がある。
その対面は、小ポケットが2つと、筆記具やタッチペンが入る細長いポケットが2つある。
フロントスペースとノートパソコン用スペースに挟まれた、中央の収納スペースは、浅めのファスナー付きポケットが1つあるだけのフリースペース。多少ともかさばるものは、ここに入れるとよさそうだ。
一眼レフカメラ用ジンバルも収納できる中央の収納スペース
■バックパックにムリなく入る「カメラ収納ケース」
さて、ここから本領発揮。本製品には、「カメラ収納ケース」が付属する(セット販売の場合。単品販売もあり)。サイズは31.5cm×11.5cm×15.5cmで、中央スペースにスポっと納まる仕様。
カメラをしっかりガードする、耐水性のある厚めの生地でできており、マジックテープで着脱可能な間仕切り(ミニポケット付き)が2つ付いている。
2つの間仕切りが着脱可能な「カメラ収納ケース」
「カメラ収納ケース」の容量は、間仕切りを1つ外すことで、標準ズームレンズを装着したミラーレス・一眼レフカメラが1つ入り、さらに交換用のレンズが1つか2つ入れられる。
あるいは、「予備のカメラを持つ派」なら、単焦点レンズをつけたカメラを2つ入れられるほどの余裕がある。
さらに、「ケーブル収納ケース」と「バッテリー収納ケース」もあり、セット販売・単品販売のどちらにも対応している。発売前に「バッテリー収納ケース」を入手できたので、こちらも見てみよう。
外観は、小ぶりのトラベルポーチといった感じで、サイズは14cm×23cm×4.5cm。180度開けるので、小物を出し入れしやすい。
両側に収納スペースがあり、片側がバッテリー用になっている。そちら側には、ファスナー付きのポケットが2つあり、目印に緑色と赤色のひもが付いている。
緑色のほうは未使用のバッテリー、赤色のほうは使用済みのバッテリーと分けて収納するわけだ。こちらには、通常サイズのバッテリーが4個はラクに入る。また、反対側のスペースには、予備のSDカード、短いケーブル類、レンズフィルターなどを収納できる。
バックパックは、「カメラ収納ケース」や「バッテリー収納ケース」を入れてもなお余裕をもってノートパソコンなどを収納できる(くわえてスマホ専用サイズのジンバルも収納可能)。
そのため、外でテザー撮影やレタッチをしたいというニーズも満たしてくれ、使い勝手はすこぶる良い。バックパックを普段使いし、時々撮影外出をする人なら、本品はベストのチョイスといえそうだ。
本品は、ただいま、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」で予約販売中(終了日は11月20日)。興味のある方は早めにチェックしておこう。
編集部注:記事掲載時には、記載のリターンが売り切れてしまっている場合があります。立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。出資に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。
文/鈴木拓也(フリーライター)
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