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名波、中山、俊輔、香川、サッカー日本代表10番が背負った苦闘の歴史を南野拓実は変えられるか?

2022.11.09

中村俊輔は日韓W杯でスターになるはずだったが…

 自国開催の大舞台で系譜を継ぐはずだったのが中村俊輔(横浜FC)。渋谷のハチ公前に巨大な彼のユニフォーム広告が掲示されるなど、稀代のレフティは10番を背負って躍動するはずだった。ところが、指揮官のフィリップ・トルシエは彼を外すという大胆な選択をする。スターシステムを嫌うフランス人監督らしい対応とも言われた。

 そこで代役を引き受けたのが、中山雅史(磐田コーチ)。長年、アディダスが代表のユニフォームスポンサーを務めてきたため、「10番はアディダス契約選手」という風潮が強かったのだが、当時の中山はプーマの契約選手。それも異例中の異例と見られたが、98年フランスW杯で日本のファーストゴールを挙げた点取屋しかこの大役を担える人材がいなかったのもまた事実。結局、中山は日本がリードしていたロシア戦(横浜)の後半27分からピッチに立っただけ。それでもチームを縁の下から支え、若手を勇気づけ、盛り上げるという重要な仕事を果たした。

 2006年ドイツ・2010年南アフリカの2大会は満を持して中村俊輔が10番をつけ、世界舞台に挑んだ。だが、ドイツでは原因不明の発熱、南アフリカではケガによる出遅れと帯状疱疹の影響でコンディションが上がらず、思うような活躍ができなかった。

 まだ2006年は全3試合に先発フル出場し、初戦・オーストラリア戦(カイザースラウテルン)で先制点を挙げたからよかったが、2010年は本田圭佑の台頭でポジションを追われることになった。ピッチに立ったのはオランダ戦(ダーバン)の後半19分以降だけ。何ともほろ苦い幕切れだった。

「自分のキャリアを振り返ってみると、ビッグクラブへの移籍とW杯での活躍は果たせなかった」と現役ラストマッチとなった10月23日のロアッソ熊本戦後にもしみじみ語っていたが、2004年アジアカップ(中国)MVP、06-07シーズンUEFAチャンピオンズリーグ、マンチェスター・ユナイテッド戦の直接FK弾など、世界中を驚かせるような数々のプレーを見せてきた男も、なぜかW杯とは縁がなかった。「W杯男」と呼ばれた本田とは対照的だったと言っていい。

ザックジャパン当時の香川真司(筆者撮影)

「点を取れて日本を勝たせられる新たな10番像」を目指した香川

 稀代のレフティからエースナンバーを引き継いだのが、香川真司(シントトロイデン)。彼は2011年アジアカップ(カタール)で10番デビューした際、「点が取れて日本を勝たせられる新たな10番像を築きたい」と意欲を見せた。確かに名波、中村俊輔、その前のラモス瑠偉といった面々を考えてみると、10番は司令塔、あるいはゲームメーカーの印象が強く、ゴールに迫るアタッカーというイメージはなかった。当時、香川は2010年夏に赴いたボルシア・ドルトムントでゴールを量産していて、まさに「点の取れる新たな10番」にピッタリ。実際、日本代表でのキャリアは97試合出場31ゴール。名波が67試合出場9ゴール、中村俊輔が98試合出場24ゴールという数字だったから、確かに得点力は他の10番とは比べ物にならないものがあった。

 けれども、W杯では苦い思いも経験している。最たるものが2014年ブラジル大会。マンチェスター・ユナイテッドの一員として挑みながら、コンディショニングの失敗もあって、機動力や推進力を出せず、ギリシャ戦(ナタウ)ではまさかのスタメン落ち。最後までいいところなく終わり、本人も「あんなに悔しかった大会はない」と本音を吐露している。

 2度目の2018年ロシアW杯もヴァイッド・ハリルホジッチ監督からは一時、構想外と位置づけられ、直前までメンバー入りできるかどうかも分からなかった。西野朗監督への指揮官交代によって23人には選ばれたものの、本番直前まで出られるかどうか分からず、本人も危機感いっぱいだったに違いない。

ロシアW杯の香川は10番として輝きを放った(筆者撮影)

 それでも初戦・コロンビア戦(サランスク)の開始早々にPKをゲット。それを冷静に決め、W杯初ゴールを記録すると同時に、10番の重荷を下すことができた。この大会の香川は最後まで走力が落ちることなく、ゴール前の凄みを随所に発揮。10番を背負った当初のような輝きを放っていた。彼自身は今回のカタールも狙っていたが、前回大会でやれることをある程度、やっていたから、今回の結果をしっかりと受け止められたはず。10番経験者でW杯で納得いく仕事ができたという意味では、ロシア大会の香川が唯一の存在ではないだろうか。


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